クレジットカード情報を含む個人情報が盗まれてしまう!
「水道料金を割引」「滞納で給水停止」……水道局を名乗る偽者に要注意
■今回のハイライト
・水道局を名乗るフィッシング詐欺に注意。料金割引、あるいは料金滞納といった内容のメール・SMSを送り付けて偽Webサイトに誘導し、クレジットカード情報を含む個人情報を盗む手口。
・驚くような内容の文面を見てもURLや電話番号のタップは避け、自分で公式サイトを検索して真偽を確認する癖を付けましょう。
・たとえ水道料金を滞納しても水道局がSMSで告知することはありません。
クレカ払いにすると水道料金が割引される!? 本当なら美味しい話だけど……
水道水を安全に飲める国は意外と限られていることをご存じですか。日本はその数少ない国の1つです。そして安全な水道水を供給するために活動している組織と言えば、各自治体が運営する水道局です。昨今、この水道局を装った詐欺が多発しています。
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詐欺の手口は主に2種類で、1つは東京都水道局を名乗り、“水道料金をクレジットカード払いに変更すれば月額300円の割引を3ヵ月適用する”という内容のメールを不特定多数に送り付け、偽のWebサイトに誘導してクレジットカード情報を含む個人情報を盗み取るという手口です。
振込から口座引き落としへの変更など、公共料金の支払い方法を変えること自体も決して珍しいことではありませんし、最近は光熱費をはじめ、あらゆるものが値上がりしていますから、たとえ300円でも「割引」という文字に魅力を感じてしまう人は少なくないでしょう。
そしてもう1つは、 “給水停止前通知:滞納した水道料金がございます”といった内容のSMSを送り付けることで、やはり偽のWebサイトへと誘導してクレジットカード情報を窃取しようとするもの。
こちらは受け取った人が驚いて慌ててしまうような内容のメッセージを送り付けて、判断力が低下しているうちに個人情報を入力させてしまおうという手口です。
まずは公式サイトを検索して真偽を確認する癖を付けましょう
もしあなたがメールやSMSで上記のような美味い話、あるいは焦ってしまうようなメッセージに遭遇したら、まずすべきことは自分で対象の公式サイトを検索したうえで、送られてきた内容と同じ話が載っていないか確認することです。
なぜなら、公共料金の割引などという重大事が公式サイトに掲載されていない、ということはあり得ないからです。なお、フィッシング詐欺の文面に「東京水道マイネット」というサービス名が登場することもありますが、このサービスはすでに終了しています。
さらに、水道料金を滞納したとしても、水道局がいきなりSMSで断水を告知することはありません。慌てずに無視しましょう。どうしても気になるなら、やはり公式サイトから問い合わせてください。
どのような内容のメッセージが届いても、文中のURLや電話番号をタップすることは避けましょう。まずは、公式サイトで確認する癖を付けることが、フィッシング詐欺の被害からあなたや家族を守ることにつながります。
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