週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

みんな大好きスバル「インプレッサ」がフルモデルチェンジで5ドアハッチバックに一本化

2023年08月27日 12時00分更新

 今春、スバルのスタンダードモデル「インプレッサ」が、フルモデルチェンジ。いわゆるカローラクラスであるが、現在のスバルでは、軽自動車シリーズと小型車はダイハツからのOEMとなり、このインプレッサが事実上のスバルエントリーとなる。その結果、エントリー価格は約230万円からとちょっとお高い印象があるものの、スバル車の魅力が凝縮された1台に仕上げられている。つまり、一番オトクなスバル車ともいえるのだ。

インプレッサ

新型インプレッサ

インプレッサ

■セダンタイプもスポーツもはなくなったが
■インプレッサならではの走りや最新技術は健在

 新型最大のトピックは、伝統の4ドアセダンボディーが廃止され、5ドアハッチバックに一本化されたこと。これは世界的なセダン市場の縮小による影響であり、5ドアハッチバックのサブネーム「スポーツ」が外され、単にインプレッサと呼ぶようになった。そのため、キャラクターもすばり若い世代も狙ったシャープなスタイルと、スバルらしい走りを持つ実用的スポーティカーを目指して作られている。

 簡単に新型のメカニズムの特徴を説明すると、まず基本骨格となるプラットフォームを、先代インプレッサが初採用となる「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」から、レヴォーグなどの上位モデルが採用する「SGP×フルインナーフレーム構造」へと進化させるなど、基本構造を見直すことでボディー剛性の向上を図っている。

 エンジンは、ガソリン仕様の2.0L水平対向エンジンに一本化され、独自のハイブリッド「e-BOXER」を主力とし、エントリー向けのピュアエンジン仕様も設定。数字上は、先代ガソリン車及びe-BOXER車と同じだが、エンジン本体にも改良を加えている。トランスミッションはCVTのみとなるが、こちらもしっかりと進化。駆動方式は、先代同様、FFと4WDから選択可能だ。

インプレッサ

 そして、スバル独自の先進運転支援機能「アイサイト」は、最新世代となるステレオカメラに単眼カメラを加えることで、視界を拡大させることで、より安心安全も進化させている。ちなみに、高度運転支援機能となる「アイサイトX」は、価格低減を目的に非採用だが、自動運転レベル2相当となる「ツーリングアシスト」は標準化されているので、ロングドライブでの疲労軽減を助けてくれるだろう。

 新世代スバルデザインを取り入れたスタイリングは、先代の面影を残しつつ、よりスポーティーなテイストに。特にルーフラインを絞り込み、後部ガラスが小さく見えるデザインが特徴的で、それがクーペライクなルーフラインを強調する。ボディーサイズは、先代同等となる全長4475×全幅1780×全高1515mm(e-BOXER車)で、全幅が5mm拡大しただけなので、コンパクトハッチとしての扱いやすさも変わらない。

インプレッサ

■フロントシートのデザインが変わったのが最大のトピック

 インテリアは、レヴォーグなどの最新スバル車と同様に、ダッシュボード中央に縦型大画面モニターを装備したもの。メーターパネルは、おなじみのアナログ2眼式となるが、視認性に優れる。メーター中央には、小型液晶パネルが装備され、アイサイトなどの機能表示を行なう。運転席周りでの注目点は、新構造となったフロントシートだ。シートはデザインこそ変化するが、構造自体は数世代に渡って使われることで、設計変更による刷新は大きなニュースなのだ。

インプレッサ
インプレッサ
インプレッサ

 ラゲッジスペースは、e-BOXERで311Lを確保。デザインなどの影響で、先代e-BOXERよりも25L縮小しているが、使い勝手は同等を維持したという。もちろん、後席は2分割の可倒式となるので、荷物に合わせて、ラゲッジスペースを増すことも可能だ。

インプレッサ
インプレッサ
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事