USBトグルスイッチングハブ電流電圧チェッカー
電流電圧チェッカーなのに感触が気持ちイイ〜んす【実機レビュー】
必要なときのみUSB機器を認識、消費電力も把握できちゃう
さて今回、「USBトグルスイッチングハブ電流電圧チェッカー」を試用するにあたって、ポータブルSSD×2、アクションカメラ、マイク、マクロキーボード、ゲームコントローラーを接続してみました。
速度はあとで検証いたしますが、USB 3.2 Gen2対応ポータブルSSDは正常に認識しており、そのなかに保存してある動画ファイルも問題なく再生できました。またアクションカメラ「DJI Action 2」はウェブカメラモードで認識し、Windows 11の「カメラ」アプリから1920×1080ドット/30fpsでコマ落ちなく録画可能です。
さらにトグルスイッチでポータブルSSD×2、アクションカメラをいったんオフにしてから、再度オンにすれば、正常に再認識されました。必要なときだけUSB対応周辺機器を認識させるという使い方が問題なくできるわけです。とりあえず動作的には問題ないですね。ただし、すべてのUSB対応周辺機器の動作を保証するわけではない点はご留意ください。
ディスプレーへの総消費電力(総ボルト数、総アンペア数)、ポート別の消費電力の表示では興味深いデータを得られますね。今回、ふたつのポータブルSSDの消費電力が2倍近く異なるということを初めて知りました。正確な電流、電圧については専用のチェッカーで計測する必要がありますが、大まかな数値を把握するのに便利そうです。
6ポートすべてにUSB対応周辺機器を接続した際の発熱を心配していましたが、30分ほど連続動作させたときの本体表面の最大温度は27.1度に留まりました(室温26.5度で測定)。接続する機器、利用方法によってはもっと発熱は増えるでしょうが、ノートPC本体の発熱に比べれば無視できるレベルです。
ポータブルSSD利用時の速度については、ノートPCに直結した際のシーケンシャルリードが1079.06MB/sだったところ、「USBトグルスイッチングハブ電流電圧チェッカー」ではUSB 2.0(最大480Mbps)接続となり、44.22MB/sと大幅に速度が低下しました。ポータブルSSD内のフルHD動画であればコマ落ちなく再生可能ですが、大容量データを読み書きする際にはノートPCに直結することを強くお勧めいたします。
エモ度、レトロ度は?
毎度おなじみ主観的評価ですが、エモ度、レトロ度ともに100点満点中95点です。エモ度95点の理由はもちろんトグルスイッチ。スマホネイティブでトグルスイッチを触ったことがない方にこそ、ぜひ本製品で小気味よい感触を味わってほしいです。レトロ度は全体のデザインもさることながら、ディスプレーに表示されるフォントもレトロチックなことから、迷わず高得点を付けました。
USBハブとしてはUSB 2.0(最大480Mbps)という仕様がネックとなりますが、高速データ通信を必要としないUSB対応周辺機器を接続するにはもってこい。特に同じくサンコーから発売されているニキシー管風置時計「Cyber punClock ghost」との相性は抜群。組み合わせればエモ度、レトロ度が天元突破間違いなし。卓上を昭和チックに彩りたいという方に強くお勧めできる1台です。
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