ソフトバンクグループ傘下の半導体開発会社「Arm」は8月21日(現地時間)、米国証券取引委員会(SEC)に対し、新規株式公開(IPO)に関する登録届出書を提出したことを発表。公開価格は未定だが、上場時の時価総額は600億ドル(約8.8兆円)以上と予想されており、アメリカで今年最大規模の上場となる見通しだ。
一時はNDIVIAに買収も
Armはイギリス、ケンブリッジに本拠を置くテクノロジー企業。マイクロプロセッサーの設計で知られているが、製造はせず設計のみを担当し、他社(Qualcomm、Apple、Samsungなど)にライセンス供与するというビジネスモデルで知られている。
Armのプロセッサは高効率かつ低消費電力が特徴で、スマートフォンやIoTデバイスなどに多く使われている。
2017年7月にソフトバンクグループへの買収が発表され、同年7月には買収が完了し子会社化、その時点で英ロンドン証券取引所から上場が廃止されている。
また、2020年9月にはNDIVIAが現金と株式を合わせた400億ドルで買収を発表するも、米FTCなど規制当局の厳しい反発から断念していた。
なお、今回市場に売り出される株式は一部にとどまり、引き続きソフトバンクグループが多数の株式を保有する方針だ。
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