動画や音楽の視聴、ゲーミングといった用途やコスト、筐体サイズを重視するなど、自分好みに組み立てられるPC自作。ただ、その自由度の高さに比例して、パーツ選定にはある程度の知識や時間が必要になる。
そんなパーツ選定に悩まずに済むよう、秋葉原の主要パーツショップ店員に聞いたオススメパーツ構成を紹介。コスト重視の激安から、最新ゲームをヌルヌル表示でプレイできるゲーミング構成まで、さまざまなPC構成を毎月お届けしよう。
秋葉原や通販で、“○○○を快適に楽しめるPC自作パーツをサクッと買いたい!!”、“どんな構成が良いのか見当がつかない”といった人は注目してもらいたい。
大阪・日本橋商店街 でんでんタウン パート2
いつもは秋葉原のショップスタッフおすすめのレシピを紹介しているが、筆者の気軽なひとり旅に合わせて巡ってきた大阪日本橋、福岡博多編の最終章をお届けしよう。
前回の「PCワンズ」と「ツクモ日本橋店」に続いて、今回紹介する大阪日本橋のパーツショップは、「ドスパラ大阪・なんば店」と、家電量販店ながらPCパーツの品ぞろえも侮れない「ジョーシン日本橋店」だ。さっそく両店に聞いたおすすめのレシピを紹介しよう。
「ドスパラ大阪・なんば店」
ドスパラには、オリジナルBTO PC「GALLERIA(ガレリア)」シリーズがあるが、大阪・なんば店ではスタッフが厳選したパーツ構成で組み上げた同店独自のコンセプトPCも人気だという。
パーツフロアは2階で、各種パーツとともに、組み立て専門スタッフが組み上げたオリジナルPCが並んでいる。同コーナーには、落ち着いた白色のPCケースとLEDギミックを備えたミドルクラススペックのゲーミングPCや、内部パーツも白色でコーディネートしたPCなど、おっ!と目を引くコンセプトPCがいっぱい。
実際、厳選したパーツを専門スタッフの手で組み、その日に持ち帰りも可能というコンセプトPCと、要望に合わせたパーツ選びで組み立て代行したPCは、BTO PC「GALLERIA」シリーズに劣らず人気とのことだ。そんな同店店長の西成さんが、今回のために新たなコンセプトPCを組んでくれた。
パフォーマンス、彩り、コスパの3拍子そろった新たなゲーミングコンセプトPCが完成
店長を含め、スタッフにはゲーマーが多く、ゲームプレイをはじめ、プレイの録画や配信などを快適に行なうための知識が豊富だという。コンセプトPCは、4K解像度でのゲームプレイも狙えるGeForce RTX 4070 Ti搭載ビデオカードとともに、CPUにプレイ動画の編集をサクサクと行なえる8コア/16スレッドのRyzen 7 7700Xを組み合わせている。
ドスパラ大阪・なんば店特製の優しく彩るStreamer Edition PC | ||
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CPU | AMD「Ryzen 7 7700X」 (8コア/16スレッド、最大5.40GHz) |
4万3270円 |
CPUクーラー | DeepCool「LS720 R-LS720-BKAMNT-G-1」 (簡易水冷、360mmラジエーター、120mmファン×3) |
1万7990円 |
マザーボード | ASRock「B650 Pro RS」 (AMD B650、ATX) |
2万9980円 |
メモリー | ADATA「AX5U5600C3616G-DCLARBK-DP」 (16GB×2枚、DDR5-5600) |
1万5480円 |
SSD | Solidigm「P41 Plus SSDPFKNU010TZX1」 (1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
7070円 |
ビデオカード | Palit「GeForce RTX 4070 Ti GamingPro 12GB NED407T019K9-1043A」 (GeForce RTX 4070 Ti、12GB GDDR6X) |
11万8000円 |
PCケース | DeepCool「CH510 R-CH510-BKNNE1-G-1」 (ミドルタワー) |
8980円 |
電源ユニット | DeepCool「PQ850M R-PQ850M-FA0B-JP」 (850W、80PLUS GOLD) |
1万2980円 |
ファン | DeepCool「FK120-3 IN 1 R-FK120-BKNPF3-G-1」 (120mmファン×3) |
3560円 |
OS | マイクロソフト「Windows 11 Home」パッケージ版 | 1万6580円 |
その他 | 自作パソコン組立代行 | 2万2000円 |
総額(税込) | 29万5890円 |
※価格は8月18日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。
前面がピカピカに光っているコンセプトPCも用意しているが、最近は前面をあまり光らせず、中を覗くと光っているという方向性を求める人が多いとのことで、PCケースにはフロントがシンプルなフラットデザインになっているミドルタワーのDeepCool「CH510」を組み合わせている。
そのうえで、内部にはLEDギミック内蔵ウォーターブロックなどを採用するオールインワン水冷ユニットや、LEDヒートスプレッダー搭載メモリー、サイドが光るビデオカードを選んでいる。
そんなシンプルな外観と内部の魅せる要素とともに、WQHD/4Kゲーミングに、軽い動画の編集やAI画像生成といったクリエイティブな作業もサクサクと行なえるパフォーマンスを備えた1台に仕上がっている。
ただ本構成のマザーボードは諸事情で、取材後に、ASRock「B650 Pro RS」に変更している。写真では、ASRock「B650E PG Riptide WiFi」が使われているが、実際は「B650 Pro RS」になるので、注意してほしい。
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