アップルが2023年秋に正式リリースを予定するiOS 17、iPadOS 17、macOS SonomaとwatchOS 10では「ウィジェット」の機能が一斉に進化します。ウィジェットを活用すると、デバイスのホーム画面や通知エリアにアプリからの最新情報を表示したり、クイックにアクセスできるようになります。
各OSのウィジェット機能がどのように変わるのか、現在提供が始まっているパブリックベータ版の取材をもとに解説します。
アップルのOSのパブリックベータはその画面を公開することは禁止されていますが、本稿では取材に基づく特別な許可を得て掲載しています。また、watchOS 10が正式リリースされた際には画面のデザインや機能の使い方が変わる可能性があります。
4つの主要アップルデバイスのOSに加わる
「ウィジェット」の新機能
iPhoneは2020年にリリースされたiOS 14から、ホーム画面にウィジェットが置けるようになりました。さらに現行のiOS 16以降はロック画面もウィジェットに対応しています。
iPadでは、iPadOS 15からホーム画面にウィジェットが置けます。さらに最新のiOS 17、iPadOS 17ではホームやミュージックなどのウィジェットをタップして、それぞれのアプリでアクションが実行できる「インタラクティブウィジェット」が加わります。
macOSは2020年にリリースされたmacOS Big Surから、通知センターでウィジェットが活用できるようになりました。次期macOS Sonomaでは通知センターのほかにも、デスクトップの任意の場所にウィジェットが置けるようになります。
ウィジェットに表示される天気やニュースなどの情報は、デスクトップにアプリを立ち上げながら壁紙のように参照できます。特に画面の広いマシンはウィジェットが見やすくなるので便利に使えると思います。
macOS Sonomaのウィジェットもインタラクティブな操作に対応します。またiOS 17を導入したiPhoneが近くにあれば、iPhone用のウィジェットがMacでも使えます。
Apple Watchも、watchOS 10から初めてウィジェットに対応します。watchOS 10では、先にiOSとiPadOSで対応した「スマートスタック」を採用しました。スマートスタックは複数のウィジェットからユーザーがその情報を必要とするであろう時と場所に応じて、適切なウィジェットをローテーションしながらトップに表示します。Apple Watchのコンパクトなスクリーンを使って、一目で効率よく情報を見るために最適化されたウィジェットの形です。
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