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APEXもフルHDなら200fps以上!Ryzen 9 7940HS&RTX 4070搭載の最新Razer Blade 14の実力に迫る

2023年08月18日 13時00分更新

 Razerの新型14型ノートPCである「Razer Blade 14(2023)」(以下、Razer Blade 14)は、筐体が17.99mmという薄さ、重量1.84kgという軽さを実現しながらも、ゲーミング向けとなる高性能を備えたモデルに仕上がっている。

 そのカギとなるが、CPUのAMD「Ryzen 9 7940HS」だ。このRyzen 9 7940HSは、AMDの「Zen 4」アーキテクチャに基づいたモバイル向けCPUで、Razerは“史上最強の14インチノートPC”とまで謡うほど、Razer Blade 14の性能に自信を見せている。

Razer Blade 14

Razerは2023年7月、「Razer Blade 14」に今回お借りしたRyzen 9 7940HSとGeForce RTX 4070 LAPTOP GPU搭載モデルと、Ryzen 9 7940HSとGeForce RTX 4060 LAPTOP GPUを搭載したモデルを追加。メモリーは16GBまたは32GB。カラーはBlackかMercuryの2種類となっている

「Razer Blade 14」の主なスペック
ディスプレイ14型(2560×1600ドット、240Hz、非光沢)
CPURyzen 9 7940HS(8コア/16スレッド、最大5.2GHz)
メモリー16GB、DDR5-5600
ストレージ1GB M.2 SSD、PCIe 4.0x4
GPUGeForce RTX 4070 LAPTOP GPU(8GB GDDR6)
無線機能Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
インターフェースUSB 4×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2、HDMI出力ほか
バッテリー駆動時間約10時間
サイズ/重量310.7(W)×228(D)×17.99(H)mm/約1.84kg
OSWindows 11 Home
直販価格38万9800円

 では、Razer Blade 14の実力はどの程度なのだろうか。Ryzen 9 7940HSがどのようなCPUなのかも気になるところ。そこで、本稿では実際にゲームをプレイしつつ、そのポテンシャルに迫ってみたい。

Ryzen 9 7940HS+GeForce RTX 4070という構成
AMD Ryzen AIにより自動映像処理が実現

 まずは、Ryzen 9 7940HSについて説明していこう。Ryzen 9 7940HSは、冒頭でも述べたとおり、Zen 4世代で8コア16スレッドタイプのCPUとなっている。ベースクロックは4.0GHzながらも、最大動作クロックは5.2GHzを誇り、8MBのL2キャッシュと16MBのL3キャッシュを有している。また、メモリにはDDR5-5600およびLPDDR5x-7500をサポートする。このRyzen 9 7940HSは、4nmプロセスルールで製造され、TDPが35~54Wに抑えられている点も見逃せない。

Razer Blade 14

CPU-Z(Version 2.06.1)の実行結果

 また、Ryzen 9 7940HSは、「AMD Ryzen 9 Processors with Radeon Graphics」に属する製品で、「AMD Radeon 780M」(以下、Radeon 780M)というグラフィックスコアを統合している点も要注目だ。このRadeon 780Mは、デスクトップ向けGPUのRadeon RX 7000シリーズで採用されているRDNA 3アーキテクチャに基づいたGPUで、12基のコンピュートユニットを持ち、768基のストリーミングプロセッサを有している。

 少し乱暴になるが、数だけで語ると、デスクトップ向けの「Radeon RX 7600」のストリーミングプロセッサが2048基なので、40%弱の規模と言っていい。

 なお、Radeon 780Mの動作クロックは2800MHzとなっている。ちなみに、Razer Blade 14ではそれとは別にNVIDIAのモバイル向けGPUの「GeForce RTX 4070 LAPTOP GPU」(以下、モバイル向けRTX 4070)も搭載し、ゲーミング性能の強化が図られている。

Razer Blade 14

AMD 780MのGPU-Z(Version 2.54.0)の実行結果

Razer Blade 14

一方こちらはモバイル向けRTX 4070のもの

Razer Blade 14

AMD SoftwareからAMD780Mの仕様を確認したところ

 さて、Ryzen 9 7940HSの最大の特徴とも言えるのが、「AMD Ryzen AI」と呼ばれるAIアクセラレータを搭載している点だ。AMDの説明によると、このAMD Ryzen AIは、タスクやワークロードをインテリジェントに最適化するソフトウェアを組み合わせることで、CPUとGPUの負荷を減らし、パフォーマンスを向上させられるという。

 具体的には、「Windows Studio Effects」を使って、Webカメラなどの映像に背景のぼかしや目線補正などの各種エフェクトを使用できるようになるとのこと。Razer Blade 14では、「Bluetoothとデバイス」の設定から内部カメラを選択すると、「自動フレーミング」「アイコンタクト」「背景のぼかし」といった機能が利用可能になっている。

Razer Blade 14

AMD Ryzen AIが使用できる状況であれば、カメラ設定から背景ぼかしなどの効果が利用可能になる

 さて、これらのCPUやGPUを冷却するために、Razer Blade 14では0.05mmの排気フィンを2基備えた冷却機構を採用。この冷却機構は、59%の面積をカバーする大きなもので、かなり排熱には対策がなされている印象だ。

 そんなRazer Blade 14の外観は黒一色で、かなり落ち着いた雰囲気。14型の液晶パネルは、光沢のない、いわゆるノングレアタイプで、リフレッシュレート240Hzをサポートし、応答速度は3ms未満を実現。標準解像度は2560×1600ドットに対応し、DCI-P3のカバー率は100%を誇り、高速性や画質に関してはゲーミング用途として申し分のない内容だ。

Razer Blade 14

天板にメーカーロゴがあるだけの、いつも通りのシンプルなデザイン

 キーボードは、英語配列で79キータイプのもの。キーピッチは実測で18mm、キーストロークは1.0mmほどで打鍵感は上々だ。Nキーロールオーバーにも対応しているほか、各キーにはLEDが備わっており、暗がりでの視認性も良好だ。そのほか、150×85(W×D)mmというかなり広めの高精度ガラスタッチパッドを備えている点も特筆しておきたい。

Razer Blade 14

電源スイッチは、キーボードの右上に配置されている

Razer Blade 14

キーの間隔が離れたアイソレーションキーで、文字入力はそこそこ快適

 入出力端子は、左側面に電源端子とUSB 4(Type-C)、それにUSB 3.2 Gen.2(Type-A)を装備。右側面にはHDMI 2.1、USB 4(Type-C)、USB 3.2 Gen.2(Type-A)が並んでいる。このうち、2つのUSB 4(Type-C)は、PD 3.0に対応しており、100Wまでの給電機能をサポートしている。

Razer Blade 14

右側面

Razer Blade 14

左側面

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