週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

シャオミから薄型折りたたみスマホ「Xiaomi MIX Fold 3」が登場!

2023年08月17日 12時00分更新

Xiaomi

Xiaomi MIX Fold3

シャオミの折りたたみスマホ第3弾
耐久製や厚みが大幅に改善された

 シャオミは8月14日に折りたたみスマートフォン新製品「Xiaomi MIX Fold 3」を発表しました。シャオミとして3機種目となる折りたたみモデルで、同社らしく「ナンバーワン」の性能や機能を多数搭載した意欲的な製品になっています。

Xiaomi

折りたたみスマホナンバーワンを目指した製品だ

 Xiaomi MIX Fold 3のディスプレーサイズは開いたときが8.03型、閉じたときが6.56型。これは内折り式のスマートフォンとしてどちらも最大サイズで、前モデル「Xiaomi MIX Fold 2」の8.02型よりわずかですが大型化されました。折りたたみディスプレーは50万回の開閉テストをパス。業界では20万回のテストが一般的なので、それ以上の使用が保証されます。

Xiaomi

8.03型の大きなディスプレーを搭載

 とはいえvivoの「X Fold2」も8.03型であり、ディスプレーサイズだけではなかなか優位性を出せません。シャオミはヒンジ構造を改良し、業界初の「3段階屈折機構」を取り入れることで本体サイズの薄型化を実現しています。

Xiaomi

新型ヒンジは3段階に折れ曲がる

 閉じたときの本体の厚みは10.9mmで、前モデルの11.2mmより薄型化されました。しかし、厚みだけを見るとHONORの「Magic V2」が9.9mmと世界最薄で、シャオミよりさらに薄型化を実現しています。とはいえ、Magic V2はヒンジを途中で止める「Flex Mode」の角度が狭く、たとえばL字型、90度にディスプレーを曲げた先は途中で止められず、完全に180度に開いてしか使えません。一方、Xiaomi MIX Fold 3のヒンジは45~135度までの間で自由に止められます。折りたたみスマートフォンは机の上に置いてインカメラを使ったビデオ会議や自撮りなどをすると考えると、Flex Modeは重要な機能の1つなのです。

Xiaomi

ヒンジ角度を自由な位置でとめられる

 シャオミが堂々と「折りたたみ唯一」とアピールするのがカメラ。超広角、広角、3.2倍望遠、5倍望遠と4つを搭載します。他社の折りたたみモデルは最大3カメラなので、Xiaomi MIX Fold 3はカメラ性能で大きく上回っているのです。しかもカメラはライカ監修です。また、5倍望遠はペリスコープ式で、薄いボディー内にうまく納めています。

Xiaomi

折りたたみ唯一のクワッドカメラ

 意欲的な製品であるXiaomi MIX Fold 3ですが、唯一の弱点と思われるのが本体重量です。前モデルの262gより軽量化され255gとなりましたが、サムスンの「Galaxy Z Fold5」はより小型で厚いサイズにもかかわらず253gと2g軽量。またHONORのMagic V2は231gと一般的なハイエンドスマートフォンと変わらぬ重さです。Xiaomi MIX Fold 3はせめて250gを切ってほしかったところです。

Xiaomi

軽量化されたもののライバルよりも重量はやや重い

 今のところXiaomi MIX Fold 3の販売は中国のみで、グローバル投入のアナウンスはありません。HONORはMagic V2のグローバルローンチを9月1日に発表予定で、世界最薄折りたたみモデルでサムスンに真っ向から対抗しようとしています。また、ファーウェイも細々ながら厚さ11.3mm、重量239gの「HUAWEI Mate X3」を海外ですでに販売しています。

 意欲作ともいえるシャオミの折りたたみ最新スマートフォンですが、せめて日本だけでも出してくれないものでしょうか。中国での価格は8999元(約18万円)から。折りたたみスマートフォンでも、シャオミの価格破壊に期待している消費者は世界中に多くいるはずです。

Xiaomi

シャオミの価格破壊に期待したい

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事