シャープは8月9日、消費電力0Wで表示保持が可能な電子ペーパーディスプレー「ePoster」のカラーモデルを発表した。25.3型「EP-C251」(10月下旬発売予定)と13.3型「EP-C131」(9月下旬発売予定)の2サイズをラインアップする。価格はオープンプライス。
本製品は、電子ペーパー分野の世界最大手であるE Ink Holdingsの電子ペーパー技術を搭載する。新たにカラー表示に対応し、紙のような高い視認性と、必要なときに表示を書き換えられる電子ペーパーディスプレーの特長に、カラーの豊かな表現力が加わり、利用シーンが大きく広がった。なお、静止画のみ表示可能で、動画の再生は非対応。
電力を必要とするのは表示を書き換えるときのみで、一度表示すれば電源を抜いてもそのまま表示を保持できる。また、薄型・軽量なので、ワイヤーによる吊り下げなどで手軽に設置が可能だ。これまで電源供給や耐荷重などの課題からデジタルサイネージの設置が難しかった場所や、紙のポスターの置き換えとしても利用できる。商業施設・店舗での案内板や広告表示、飲食店におけるメニュー表示など、さまざまなシーンで活用できるとする。
表示コンテンツは、USBメモリーで簡単に更新できるほか、スマホからの操作でも書き換えが可能。さらに、同社独自のコンテンツ配信・表示システム「e-Signage S」(別売)と組み合わせれば、ネットワーク経由での表示更新に加え、複数台の一括表示書き換え、日時指定更新などもできる。
表示書き換え、オートモードおよび、e-Signage S運用の場合は、電源接続が必要となる。電源オン後のシステム待機時はおよそ1W、表示書き換え時は最大およそ30W(EP-C131はおよそ15W)。
最大解像度はEP-C251が3200×1800ドット、EP-C131が1600×1200ドット。両モデル共通で、ストレージは8GB(フリーエリア3GB)、無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac 準拠)、Bluetooth 5.0を備える。接続端子はUSB Type-C(データ転送、USBメモリー)と電源供給用のUSB Type-Cを搭載。
EP-C251のサイズはおよそ幅596×奥行き31.1×高さ351.6mm(突起部を除く)、重量はおよそ1.9kg。EP-C131のサイズはおよそ幅306.4×奥行き20.9×高さ229.9mm(突起部を除く)、重量はおよそ0.7kg。
※使用イメージ画面はハメコミ合成で、実際の表示とは異なる。
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