経済産業省は8月7日、生成AIを適切かつ積極的に利用する人材、スキルのあり方について、現時点での採るべき対応をまとめた「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」を発表した。
発表された内容は有識者で構成された「デジタル時代の人材政策に関する検討会」において、6月から実施されてきた議論を取りまとめ作成したもの。
全4項目に分かれ、「生成AIが社会にもたらすインパクト」「生成AIがデジタル人材育成やスキルに及ぼす影響」「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキル(リテラシーレベル)の考え方」の3項目については、それぞれ起こりうる変化や必要とされるスキル、留意すべき点などを挙げている。
4つ目の「政策対応」は先の3項目よりも内容が具体的で、「デジタルスキル標準(DSS)」の改訂や「ITパスポート試験」の出題範囲変更(生成AIに関する内容の追加)など、既に実施済みの複数の事例を取り上げた。
冒頭でも触れたように、今回発表された内容はあくまで発表時点の状況を踏まえたもの。生成AIを巡る技術は日々進歩していることから、同省では今後も、生成AIが人材やスキルに与える影響について議論を続けていく予定だ。
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