デザインを刷新して使い勝手が向上した折りたたみスマホ「motorola razr 40 ULTRA」
モトローラ・モビリティの縦折り型スマートフォン「razr」シリーズの最新モデル「motorola razr 40 ULTRA」が日本でも8月下旬以降に発売される。閉じた状態でも利用可能な大型の背面ディスプレーなど、前機種となる「motorola razr 5G」の特徴のいくつかを継承しながらも、ヒンジを固定でき折り曲げた状態での利用が可能であるなど、より利便性が向上したmotorola razr 40 ULTRAを、発売前の実機から確認してみたい。
デザインの個性はなくなったが利便性は向上
まずは外観だが、メインディスプレーは約6.9型の有機ELを採用しており、比率は22:9とmotorola razr 5Gより縦長だ。一方でサイズは開いた状態で約73.95×170.83×6.99mm、重量は188gと、motorola razr 5G(約72.6×169.2×7.9mm、約192g)とサイズ感は大きく変わらないながらも、より薄く、より軽くなっている。
一方で大きく変わったのがデザインだ。motorola razr 5Gはフィーチャーフォン時代の「RAZR」シリーズを意識して本体下部がやや膨らんだデザインとなっていたのだが、motorola razr 40 ULTRAはそうした特徴がなくなり、サムスン電子の「Galaxy Z Flip」シリーズなどに近い、縦折り型スマートフォンとしては一般的なデザインとなっている。
それゆえモトローラらしい個性は失われてしまった感があるものの、利便性は高まっている。実際motorola razr 40 ULTRAは、motorola razr 5Gからヒンジの大幅な変更がなされており、Galaxy Z Flipシリーズのように自由な角度に折り曲げた状態で固定できる「フレックスビュースタイル」を実現している。
それゆえ本体を折り曲げた状態で画面を分割し、上下に異なるアプリを動かして活用することも可能になった。中でもカメラアプリや「YouTube」などいくつかのアプリは、1つのアプリで上下に画面を分割して活用することが可能なので有効活用したい。
なお、側面のインターフェースを確認すると、右側面には音量キーと電源キー、底面にUSB Type-C端子とシンプルな構成となっている。
ディスプレー大型化で閉じた状態の操作性が向上
もう1つ、razrシリーズの大きな特徴となっているのが、閉じた状態で背面に位置するアウトディスプレーの存在だ。motorola razr 5Gではこのディスプレーのサイズが2.7型だったが、motorola razr 40 ULTRAでは3.6型とさらに大型化。リフレッシュレートも最大144Hzと高く、背面だけで快適な操作が可能となっている。
アウトディスプレーには時計や通知を表示するだけでなく、ショートカットを登録することでアプリを直接起動することも可能。アウトディスプレーでアプリを使っている最中に本体を開けば、大画面でそのアプリを使い続けられる仕組みも引き続き備わっている。
しかもmotorola razr 5Gと比べディスプレーサイズがかなり大きくなったことから、より多くのアプリを快適に動作させることが可能だ。動画の再生だけでなく、motorola razr 5Gでは快適にプレイできるとは言えなかったゲームアプリなども、motorola razr 40 ULTRAのサブディスプレーではより快適にプレイできる。
とはいえ、開いた状態と比べればもちろん画面は狭いので、通知をチェックしてメールやLINEなどに返信するといった使い方が現実的だろう。ただ、本体を開かなくても大抵の操作ができてしまうので、急いでいる時や手間をかけたくない時などに非常に役立つことは間違いない。
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