povo 2.0も海外ローミング開始
irumoはドコモと同等でマイナーな国や地域にも対応
海外で便利と紹介した、ahamoと楽天モバイルだが、主要な国や地域なら大丈夫だが、使えない国や地域もある。例を挙げれば、最近のドラマのロケ地で話題のモンゴル、新婚旅行で人気のモルディブはともに使えない。
そこで、基本料無料でトッピングでサービスを構成できるpovo2.0で新たに対応した海外ローミングサービスに注目したい。海外ローミングの対応先は世界160以上の国・地域としており、前述のモンゴル、モルディブも対応する。
料金は国ごとに異なっており、90以上の国・地域で使える「レギュラートッピング」、韓国・アメリカ・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナムで使える「エリアトッピング」、160以上の国・地域で使える「ワイドトッピング」がある。ワイドトッピングだけは0.3GBで30日間制限6980円と高くなっている。なお、モンゴルはレギュラートッピング、モルディブはデータ通信は不可で音声通信のみだ。
なお、povo2.0は基本料0円のため、万一の際の予備回線としても加入だけしておいてもいいだろう。iPhoneを使っているならeSIMで2回線目として登録しておけば切り替えればすぐ利用できる。
ただし、国際ローミングは開始されたばかりのサービスで、8月9日までに順次の対応となっている。今すぐ使いたい人はエントリーすれば早めに設定してくれるとのことだ(データ通信は8月1日から)。
また、povo2.0に近いサービスとしては、月550円から利用できるドコモのirumoがある。前身となるOCN モバイル ONEと違い、ドコモの海外ローミングサービス「世界そのままギガ」が通常プランと同様に利用できるメリットがあり、しかも使える国や地域もpovo2.0よりさらに多い。
使えるデータ量は申し込んだプラン次第なので、大量に使うならより大容量のプランや追加チャージが必要となるが、渡航先によってはpovoのワイドトッピングよりは安価なケースもある。
海外キャリアのSIMという手もあるが、以前ほどの旨味はなし
以前から海外で利用する方法のひとつとして、海外キャリアのSIMを使う方法もある。現地で購入するほか、国内で購入や契約ができるサービスもある。eSIMならオンラインで完結するのでSIMの配送といった問題もない。音声通話付きの現地SIMなら現地への通話料は割安だ。
ただし、今回のahamoのように国内キャリアの海外ローミングでも有利なプランが出てきているため、以前のように現地キャリアのSIMが必ずオトクになるわけではない。
格安SIMとahamoなど、複数組み合わせもあり
eSIM対応をはじめ複数のSIMに対応したスマートフォンでは、予備回線を増やすほか、海外用に複数用意して組み合わせて使う方法もある。メインの電話番号を楽天モバイルにし、データ通信部分のときはahamoなどデータが割安なものを利用する方法だ。
ただし、楽天モバイル側の公式な説明では通話やデータ通信の回線を楽天モバイルにしていないと、Rakuten Linkの発信は非通知になるとしている。相手に番号通知なしでかかってしまう恐れもあることは承知しておいたほうがいいだろう。
また現在MVNOの格安SIMを使っている場合でも、音声だけでも海外ローミングに対応しているなら、デュアルSIM端末を用いて、着信だけはそのまま受けて、海外でのデータ通信用にahamoなどのSIMを組み合わせる手もある。
最新の情報でオトクに海外旅行を
2023年は海外旅行は本格的に解禁となり、海外旅行を予定している人は普段のSIM選びでも海外ローミングのことまで含めて考えておきたいところだ。
povo2.0のように夏休みに駆け込みで海外ローミングを開始したところもあり、まだしばらくは新サービスやキャンペーン開始の可能性はある。出発までは最新情報に注意してみるといいのではないだろうか。
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