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ガ・キーン!

「超合金マウス」おっさんの大好物でした

2023年08月03日 18時00分更新

「Gespo-Inf」1万800円

 筆者が子どもの時に最も虜になったのは「超合金ロボ」。誕生日とクリスマスにオモチャを買ってもらえることは子どもの不可侵の権利……と思っていた筆者は、誕生日とクリスマスが来る度に「超合金買ってよ買ってよ、ねえってばー」と親におねだりしたものです。

 とまあ、筆者は超合金ロボに対して並々ならぬ愛着を抱いており、たまに大人げなく大人げない金額の超合金ロボを購入したりするのですが、先日担当編集から、ほぼほぼ超合金ロボのような見た目のマウス「Gespo-Inf」の存在を教えてもらいました。「超合金マウス借りてよ借りてよ、ねえってばー」と担当編集におねだりした結果、いま手元に「Gespo-Inf」があるわけです。ガ・キーン!

ゲームに特化した専用チップを搭載するハイエンド有線マウス

 「Gespo-Inf」はゲーマー向けのハイエンド有線マウス。ゲームに特化した専用チップが搭載されており、最大感度は12800dpi、ポーリングレートは1000Hz、スキャン性能は7000fpsを実現。9つのボタンを搭載しており、専用ユーティリティー「Inphic PG6 Gaming Mouse」を利用すれば、ボタン配置のカスタマイズや、マクロの登録などが可能です。

「Gespo-Inf」のパッケージ。型番は「PG6」です

パッケージ内には本体と説明書のみが同梱。シンプルすぎ

サンプル品のマニュアルは中国語でしたが、製品購入サイト(https://modern-g.com/product/gespo-inf/)の最下段から日本語マニュアルをダウンロード可能です

 サイズは116~121×66.5×37mm、重量は144g。底面はアルミ合金シャーシ、上面は「メタルデザイン」の「樹脂製」。大事なことなのでもう1回言いますが、上面は「樹脂製」です。まあ、大人げない金額で買った超合金ロボもダイキャスト(亜鉛合金)とABS樹脂だったので無問題です。

 上面中央にはRGBイルミネーションが内蔵されているほか、左側面には「バーストファイヤボタン」を装備。名前がいいですよね。バーストファイヤボタンには連射やバーストを割り当てることが想定されていますが、ゲームで利用する際にはハードウェアチートにあたるかどうかをサポートページなどで必ず確認してください。

上面には左ボタン、右ボタン、スクロールホイールと、中央左にDPIプラスボタン、中央右にDPIマイナスボタンが用意

底面はアルミ合金シャーシで、モード切り替えボタンが配置

前面からはUSBケーブルが生えています。非対称な位置からケーブルが伸びているのは珍しいですね

背面。スーパーカー的でマッシブなシルエットです

右側面にはボタンはありません

左側面にはバーストファイヤボタン、進むボタン、戻るボタンが配されています

USBケーブルの長さは実測165cm。カタログスペックの1.5mよりも15cmほど余裕を持たせています

USB Type-A端子近くのケーブルにはノイズ対策のための「フェライトコア」が装着。またケーブルには耐久性の高い編組ワイヤーが採用されています

ケーブルを除いたマウス本体の重量は実測106g

ケーブル込みの重量は実測137g。個人的にはもっともっと重くてもよかったです

メーカー公式サイトが中国語のみ
セットアップ自体は簡単です

 専用ユーティリティー「Inphic PG6 Gaming Mouse」のインストールは難しくありません。しかし、製品公式サイトのダウンロードページ(http://www.inphic.cn/download)が現在、中国語のみなので、ちょっと戸惑いました。画面下の「驱动下载(ドライバーのダウンロード)」をクリックしてもダウンロードが始まらないので、リンクが切れていると勘違いしてしまったんです。ただ、よーく画面を見たら、その下に続きがあるのに気づきました。筆者のディスプレー設定では、その下のソフトウェア一覧表示が見えていなかっただけでした。

 最下段の「英菲克PG6升级版有线鼠标宏驱动(A)」からインストールプログラムをダウンロードして、解凍後に実行。無事インストールが完了しました。起動直後の画面は中国語ですが、表示言語は英語に切り替え可能です。それほど多機能というわけでもないので、ほかのマウスでカスタマイズしたことがある人なら、特に迷うことはないでしょう。

画面右下の「驱动下载(ドライバーのダウンロード)」をクリックしても、なにも起こらないので、なんでかなー? とドキドキしました。画面をよく見たらスクロールバーに続きがあったことに気づきました。とんだ早とちりです

該当するインストールプログラムは最下段の「英菲克PG6升级版有线鼠标宏驱动(A)」です。「有线鼠」はマウス、「标宏驱动」は標準ドライバーのことみたいですね

アプリは中国語で起動します

右上の「中文」から「English」と表示言語を変更可能。日本語表示は用意されていません。アプデに期待です

左上からボタン、マクロ、パフォーマンス、バックライトの設定画面です。マクロは「Macro List」から右クリックで「NewMacroGroup」→「NewMacro」と項目を作成したあと、下の「Record」をクリックからキーを押していけば作成可能。作成したマクロは各ボタンの「Macro」から割り当てられます。シンプルなインターフェースですね

内蔵ライトのエフェクトや色は「バックライト」でカスタマイズ可能。もちろん無点灯も選べます。光り方は記事最後の動画をチェック!

握り心地は意外なほど普通
マウスパッドはすべりがよいタイプがオススメ

 超合金ロボライクな奇抜なデザインの「Gespo-Inf」ですが、握り心地は意外なほど普通です。大きくえぐられている部分がたくさんありますが、突起などが指に当たることはありません。まあ派手派手なので「Gespo-Inf」を使っていることを忘れてしまうとまでは言えませんが、いい意味で普通のマウスとして活用できます。

手の大きさによって感想は違うかもしれませんが、手が大きい筆者にとっては普通のマウスと握り心地は変わりません

 ひとつ気になったのが滑りにくさ。デスクの上で直接動かしたときは問題ありませんが、5年以上使っているマウスパッド上で「Gespo-Inf」を動かすと、マウスパッドも一緒に少しずれてしまいます。

 試しに「Gespo-Inf」と、ロジクール製「MX Anywhere」を同じマウスパッドの上に置いて傾けてみたら、「Gespo-Inf」は実測15度、「MX Anywhere」は実測11度で滑り始めました。重量は、「Gespo-Inf」が実測106g(本体のみ)、「MX Anywhere」が実測95gです。「Gespo-Inf」を使うなら、ビニール製などの滑りのいいマウスパッドと組み合わせたほうがよさそうです。

というか、同じマウスパッドを少なくとも5年以上使っている筆者です。マウスパッドもそろそろ替え時なのかも……

オッサンホイホイな「超合金マウス」
キーボード版もほしい!

 さて恒例の主観的評価ですが、エモ度は100点満点中90点、レトロ度は100点満点中85点です。エモ度については上面の赤、青、黄色、ピンクのパネルが派手派手。カワイイモノ好きなら気持ちが上がるかと。オッサンである筆者もこの手のデザインが大好物です。

 レトロ度については、「カッコよすぎ、未来的すぎ」……とちょっと悩んだりしたのですが、よくよく昔の超合金ロボを思い出してみると、ここまで洗練されてはいませんが、カッコよかったり、未来的でした。なにより、「Gespo-Inf」は「超合金マウス」と形容するのがピッタリ。ということでオッサンの思い出補正も加味して、85点です。

 最近のゲーミング関連周辺機器はクール&シックな製品が多くて、それはそれで魅力的なのですが、「Gespo-Inf」のような超合金おもちゃライクな製品も選択肢のひとつとして増えてくれるといいなーと強く思います。キーボード版もお待ちしています!

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この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

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