60人規模の会議室でも、マイクを持つ必要はなし
話者がマイクを持つ必要のない会議室が、南青山に誕生。
ゼンハイザージャパンが、東京都南青山の新青山ビル西館2Fのテナント向け貸会議室(青山ツイン レンタルミーティングルーム サクサク。以下、サクサク)に、高音質会議システムを導入。「SENNHEISER エクスペリエンスルーム」として、報道陣向けに、その機能を披露した。
サクサクは、13.835×6.708m(92.81平方メートル)の広さを持つミーティングルーム。40〜60名程度の収容能力を持つ会議室で、この広さの部屋でミーティングをするなら、よほど声の通りが良い人物でもない限りは、マイクによる拡声が必須だろう。
ところが、サクサクはそうではない。“マイクを持たずに話しても、話し声が拡声される”のだ。
こうして事実をそのまま説明しても、その意味するところは伝わりにくいかもしれない。サクサクに組み込まれているシステムを紹介しよう。
サクサクは、ゼンハイザー、Q-SYS、三菱地所の共同プロジェクトとして実現した製品体験型のレンタルミーティングルーム。システムの核となるのは、ゼンハイザーの会議用シーリング・マイク(天井埋め込み型マイク)「TCC 2」と「TCC M」だ。タイルのようにも見えるスタイリッシュなユニット内部には、28個ものマイクを内蔵。マイクは、ソフトウェアで自動的に管理され、話者を特定し追従する「ビームフォーミング」機能を搭載している。
これらのシーリングにマイクに、QSCのPTZ(遠隔操作でのパン、チルト、ズームに対応した)カメラとフレックスレンズカメラを組み合わせ、同じく、QSCの「Q-SYS」会議システムを通じて統合しているのが、サクサクの全容。
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