Nothing Technologyというイギリスの会社から第2弾のスマホが出たのである。その名も「Nothing Phone (2)」。特に猫撮影に向いたスマホじゃない……と思ってたのでここで取り上げる予定はなかったのだけど、いざ撮ってみると、え、これ飼い猫を撮るのに向いてるんじゃね? となったのだ。
このPhone (2)、背面のLEDがいろんなバリエーションで光って、通知を教えてくれたり、タイマーの進行状況を教えてくれたりするのだけど、せっかくなので全点灯した状態の写真を撮ろうとぽんと置いたら、これである。いつもお世話になってる世田谷区の「保護猫シェルター QUEUE」で何げなく出したら、いきなり子猫に襲われたのだ。
光ってるのが気になったらしい。製品のイメージカットと猫のどっちを優先するかと聞かれたら、猫に決まってるじゃないか。
このキジトラの子猫ときたら、目の前にあるものがなんでも気になるようで、遊ぼうと思って指を出したらいきなり嚙まれるし。
そうそう、入室時には手の消毒もしております。犬歯で、がしっとやられないよう気をつけております。為念。
で、話戻ってGlyphライト全点灯。それを照明代わりにして写真や動画も撮れる。冒頭の写真は背面全点灯で、4K動画を撮った中から切り出したもの。よく見ると、瞳の中にGlyphの形がくっきりと映ってる。
でね、このスマホが飼い猫撮影にいいかも、と思ったのはそこじゃない。被写体の動きによって、シャッタースピードが自動的に変わることだ。あれこれ遊んでて気づいた。
室内って昼間の屋外に比べるとどうしても暗いから、シャッタースピードが遅くなる。これは、トンネルの中でくつろいでる猫なんだけど、シャッタースピードは1/50秒だ。ISO感度は、ISO242。
だがしかし、遊んでる猫を撮ったらシャッタースピードが1/500秒に上がったのである。ISO感度はISO679とぐんと上がるけど、1/500秒なので動きがブレない。
これはいいかも、と試しにうちの黒猫で遊びながら連写してみたら、草にじゃれつく瞬間をいい感じに撮れたのだ。
そりゃ感度が上がるぶん、ちょっとノイズが出たりするけど、それより、家の中で動きを止めて撮ってくれるほうがずっとありがたいってもんだ。
どういう条件で、どうシャッタースピードが決定されるかまでは検証できてないけど、遊んでる室内猫を撮れるとは、思わぬ掘り出しスマホだったかも。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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