グーグルは7月19日(現地時間)、4月よりベータテスト中であったWindows版「ニアバイシェア(Nearby Share)」アプリの一般公開を発表した。
安定版として正式リリース
「ニアバイシェア」は、「Android 6」以降であれば標準で搭載されている、スマートフォンやタブレット、Chromebookなどのデバイス間で手軽にファイルをやり取りできるファイル共有機能。iPhone/iPadの「Airdrop」に相当するものだ。
今回Windows版のアプリ(64bit版Windows 10以降に対応、ただしARMデバイスでは利用できない)が追加されたことで、Android/Windows PC間のファイル送受信も可能になった。
正式版はベータテストで発見されたクラッシュやファイル転送の失敗などの不具合が改善され、速度と信頼性が全体的に向上。さらに、ファイル転送の完了推定時間の表示、デバイスの通知に画像のプレビューを表示といった機能も追加されている。
PCからスマートフォンに送信
ニアバイシェアアプリを起動し、送信したいファイルまたはフォルダーを選択する。送受信をする際にはBluetoothとWi-Fiを有効にしておく必要がある。なお、「ベータ版」の表示が残っているが、機能が追加されているので最新版になっているはずだ。
転送可能なデバイスが一覧表示される。ここでは「kさんのスマートフォン」をクリックして選択。
共有が可能なデバイスは「デバイスの公開設定」で細かく指定できる。「連絡先に限定」を選ぶとAndroidの連絡先に登録しているユーザーのみ、「自分のデバイス」を選ぶと同じGoogleアカウントでログインしているユーザーのみ共有が可能になる。なお、転送はエンドツーエンド暗号化(E2EE)で保護されている。
スマートフォンを見るとすでに受信が完了していた。「ダウンロードを表示」で拡大表示、「開く」で登録されている画像ビューワーが開く。
スマートフォンからPCに送信
スマートフォンから画像を共有したい場合は、Googleフォトのような写真アプリで共有したい写真を選んで「共有」をタップ。
共有の方法が表示されるので「ニアバイシェア」をタップする。
共有できるデバイス一覧が表示される。ここでは自分のPCである「kazuhiro's PC」をタップ。
すぐに画像の受信を終了した。画像を確認したい時は「開く」をクリック。
受信した画像が拡大表示された。
残念ながらニアバイシェアは現在のところMacOSに対応していないが、AndroidとMacOS間でファイル共有が可能なアプリは複数存在している。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります