ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。各地で猛暑が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私自身も、暑さにやられたのか、それとも昨晩大量に飲んだビールのせいかわかりませんが、食欲があまり湧いてきません。
そんな時には夏の定番、そうめんをいただこうと思います。そうめんと言えばキリリ冷水で締めてめんつゆでいきたいところですが、冷房がきいた室内だと身体の中から冷えるので、そんな時には冷たい食べ物はよくないときいたことがあります。また、バテている時にはそうめんだけだと力がつかないから、たんぱく質も食べなさいと言っていたお母ちゃんの言葉も思い浮かんできました。
はて、そうしたら“釜玉”がいいのではと思い、ネットを検索してみたところ、ありますね、そうめんの釜玉風アレンジ。そこで今回は言葉の響きだけでもシズル味ある釜玉そうめんを作っちゃいましょう!
そうめんは必ずしも
水で締めなくてもいい
釜玉とは、茹で上げて冷水で締めていない麺にそのまま玉子を落として絡める食べ方。釜玉うどんはよく知られていますね。
そうめんの一般的な作り方は、茹でた後に必ず流水でもみ洗いをして麺を“締め”ます。どうやら、そうめんの外側は油でコーティングされていてぬめりがあるため、それを取り除き、さらには温度差によりコシを出す役割があるようです。
ただ、アレンジによっては茹で上がったそうめんを締めずに使用しているものもあります。実際に、有名なそうめんメーカー「揖保乃糸」の公式アレンジレシピでも、「温たまそうめん」「味噌汁そうめん」などで、茹で上げたそうめんの水気を切り、締めない状態でおつゆに加える、といった食べ方を紹介しています。
ネットで釜玉そうめんのレシピを見ると、バターをのせたり、ショウガをのせたり、いろいろとアレンジの幅がありますが、考えているうちに面倒くさくなってきたので、一番シンプルでいいんじゃないかと。
そこで、用意したのは「そうめん」「玉子」「醤油」これだけ! 究極的にはこの3つあれば釜玉は成り立つわけです。醤油は常備しているとしたら、必要なのはそうめんと玉子。おお、なんとシンプルなんでしょう。
究極の「釜玉そうめん」
作ってみました
では、作っていきます。さあ、鍋でお湯を沸かせ!!
【ナベコ的究極の釜玉そうめん】
~材料~
・そうめん 1束
・玉子 1個
・醤油
~作り方~
・そうめんを茹でる(目安時間の中で短めに)
・ザルにあけて水気を切る
・器によそって玉子を割り入れる
・醤油を適量かける
・混ぜる・・・・・完成!
揖保乃糸の場合、一束を茹でる目安の時間は1分半~2分と書かれていました。釜玉の場合、水で締めない分茹で上げ後も余熱がまわると考え、茹で時間は最短の1分半にしました。
茹で上がったそうめんをザルにあけ、水気をしっかり切ったら、水で締めないアツアツの状態で器に移します。温かいうちに玉子を割り入れ、醤油を好みの量かけます。それを手早く混ぜる完成です。いわば玉子かけご飯のそうめんバージョンですね。
できあがりました。釜玉そうめんです。
準備の時間を入れても所要時間は5分ほどでした。
温かそうめんに玉子が絡む!
全細胞がよろこぶおいしさ
玉子と醤油で間違いない組み合わせとはわかっていたものの、ひとことで言うと想像を超えておいしいです。食べる前こそ、麺を水で締めないから「コシが弱かったり、食感が悪いのでは?」との懸念も正直ありましたが、玉子が外側をコーティングするからか、麺1本1本のチュルリとした心地よい食感は健在で、コシも悪くないです。今回使ったのは揖保乃糸の特級品。もしかしたら、お中元などでお馴染みのちょっといいそうめんである点もポテンシャルに影響しているかもしれません(揖保乃糸おそるべし)。
醤油がきいた玉子が温かいそうめんに絡んで、素朴ながらも滋味深く、全細胞がよろこぶ味です。大袈裟じゃないですって。玉子かけご飯が好きな人ならわかるはず! 水で締めないから麺自体に塩味も残っていて、いつものそうめんよりちょっと味が濃いんですよね。そんなところも暑さで参っているコンディションにハマります。
食べ進めて少し時間が経つと、玉子が温まってわずかに味わいも変わってきます。そんな「生きている」感じがあるのも釜玉の魅力! うまい、うまいと食べているうちに食欲が湧いてきたので、1本じゃ少し物足りなかったです。2本茹でればよかった!
最後にお湯をかけて
「にゅう麺」にしても
今回はあえて材料を削ぎ落した一番シンプルな釜玉そうめんを紹介しましたが、好みで鰹節をかけたり、ショウガを加えてもより一層楽しめそうです。家にある調味料をガンガン加えていくのもいいですね。
私は途中からかつお節を加えました。そして、最後に玉子がどうしても余ってしまいそうだったので、麺と玉子が少し残った状態でお湯を加えて「にゅう麺」風にして最後までいただきました。ほっこりとして胃が喜びます。
いつものめんつゆのそうめんに飽きた方、温かいそうめんを簡単に楽しみたい方におすすめです。ただし、生玉子は自分の体調を応じて使用してください。高齢の方や、妊娠中の女性の方、免疫機能が低下している方などは控えましょう。
ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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