週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

個人情報を盗みネットバンキングのアカウントを乗っ取ろうとする手口

偽みずほ銀行が「口座を解約する」と脅してくるがビビるな。真っ赤な嘘だ!

2023年07月18日 19時00分更新

真偽を見分けることは困難(フィッシング対策協議会公式サイトより)

メガバンクを騙って口座乗っ取りを企む

 フィッシング詐欺は「利用者が多く、かつ金銭に関係するサービス」を装いますが、そのなかでも銀行は定番です。実際、銀行を騙るフィッシング詐欺は常に発生していると言っても過言ではなく、今回ご紹介する件もメガバンクの一角である、みずほ銀行を騙ったものです。

 フィッシング対策協議会は7月、みずほ銀行を騙るフィッシングの報告が増えていると発表しました。

 内容は、“取引を規制したので、解除したければリンクから手続きせよ”という内容のメールを送り付けることで、みずほ銀行のWebサービスに見せ掛けたページに誘導し、ネットバンキングサービスなどの情報を入力させて盗み取る、というもの。

 何の前触れもなく突然、規制すると言われるだけでも驚きますが、メール本文には手続き期限が記してあるほか、「ご回答に著しい不足がある場合~(省略)~お客様の口座を解約させていただく……」といった不穏過ぎる一文まで存在します。これは典型的な、被害者の判断力を鈍らせて偽Webサイトに誘導するための手口です。

 【重要】みずほ銀行入金制限のお知らせ(必ずご確認ください)
 【重要・緊急】入金制限のお知らせ
 【みずほ銀行】お客さま情報等の確認について
上記のような件名のメールが届いても、文中のURLはタップせず、無視することが最大の対策になります。

 なお、みずほ銀行の注意喚起ページも確認しておくと良いでしょう。

 普通に考えて、銀行が安易に「解約」という文言を持ち出すのは不自然ですし、「ご回答に著しい不足がある場合~」というのは、誘導先の個人情報入力を確実に実施させるための圧力でしょう。

 上記のような、いきなり一方的な処置をちらつかせるメールやSMSが届いたら、まず詐欺だと疑ってかかって構いません。不安に思うなら、自分で検索した公式サイトから直接問い合わせましょう。

 仮に本物のメールだったとしても、先方の選択肢に口座解約が存在するというのは相当な重大事です。一体何が起きているのか、逆に詳しく聞くべきです。ただし、決して文中のURLや電話番号を使用してはいけません。

みずほ銀行を騙るメール(フィッシング対策協議会公式サイトより)

みずほ銀行を騙る偽Webサイト(フィッシング対策協議会公式サイトより)

 もし、あなたがフィッシング詐欺に思えるメールやSMSを受け取った場合、可能ならばフィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう