新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、次第に出社して仕事する日常が戻ってきた。オフィスでの会議も増えたり、会社と自宅間で会議を行なうシチュエーションが増えてきた。そして、コロナ前からこの4年間で生産性を向上させるさまざまなツールやテクノロジーが出てきた。
液晶モニターでさまざまなラインナップのモデルを販売しているViewSonicが、最先端のツールとしてアメリカやヨーロッパの市場で評価されているというインタラクティブディスプレーを日本でも取り扱いをしており、実際に体験デモやオンラインでのデモを実施しているとのことで、ViewSonicのオフィスに行ってみた。
実際に体験をしたり機能を説明してもらったことで、実際の業務でのシチュエーションで活用できるイメージがつかめたりアイデアが膨らんだりした。展示会やイベント以外でこういった機器に触れる機会はあまりないが、ニーズや要望などに合わせてデモンストレーションを行なってくれ、いろいろと業務効率を上げられる使い方もイメージできたので、気になったら積極的にデモ体験を活用してみてはいかがだろうか。
【オンラインデモ・実機体験デモのお申込み】
https://www.viewsonic.com/jp/demoinquiry
2つのツールが会議の効率を向上させる
インタラクティブディスプレーとは、電子黒板の機能を備えた大型ディスプレーのことだ。タッチペンを使って画面上のデータに手書きの書き込みができることはもちろん、その画面をデータとして保存し、メンバーに共有できる。具体的にどのような活かし方があるのか紹介していこう。
まずいえるのは、会議でディスプレー上に残した情報の共有が素早い点だ。たとえば「IFP6552-1A」の「ホワイトボードツール」を使えば、ディスプレー上に表示されるQRコードを読み込むだけで、画面に映されたデータを画像として個々人のデバイスに保存できる。また、クラウドとの連携が可能なので、Googleドライブなどを通してのデータ共有もできる。
ただし、本機は単体ではインターネット接続に対応していない。インターネット接続をするためには、LANケーブルでの有線接続、または別売のWi-Fiユニットを使う必要がある。なおWi-Fiユニットは、Wi-Fi 6に対応している。一方で、本機にはSSDが内蔵されている。仮にインターネットが使えずとも、会議のデータを一旦SSDに保存し、後日に再びそのデータを呼び出して会議の続きをする、といったアナログのホワイトボードでは不可能な芸当が可能だ。
WordやExcel、PowerPoint、PDFなどのデータの上からでも、手書きで書き込みできる「注釈ツール」も見逃せない。本来WordやExcelといったOfficeソフトは、手書きで文字を書き加えることに対応していないが、「注釈ツール」は画面に映るデータを一度画像としてキャプチャーし、そこに文字を書き込むという方式を採用することによってこの問題を解決している。
Officeソフトだけでなく、ブラウザーをキャプチャーした画像にも直接書き込めるので、ウェブサイトなどのデザインを複数人で練るといったシーンでは力になってくれそうだ。
ただし「注釈ツール」は、画面をキャプチャーし、その上から描画するという仕様上、書き込みながら画面をスクロールすることはできない。書き込み後の画像データを一度保存してから画面をスクロールし、再度キャプチャーして書き込むという一手間が必要なため、その点は注意したい。
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