自作PCや本格水冷PCの楽しさを体験できる、Thermaltake主催のイベント「Thermal Camp 2023」がLIFORK AKIHABARA IIで開催された。サーマルキャンプは、筆者が知る限り2010年以来13年ぶりの開催となる。
LIFORK AKIHABARA IIで開催されたリアルイベント「Thermal Camp 2023」。13年前までは毎年開催されていた
会場入口そばには、門馬ファビオ氏が製作したMod PCが展示されていた。テーマは七夕とのこと
COMPUTEXで公開された新製品がズラリ
緑色のケースは抹茶ブームの影響?
COMPUTEX TAIPEI 2023での展示物をそのまま日本に持ってきたという本イベント。Thermaltakeの新製品が数多く展示されていた。
フロントとトップに穴を多数設けたエアフロー重視のPCケース「Ceres 500 TG ARGB」
COMPUTEXで初めて披露された「Ceres 300 TG ARGB」。「Ceres 500 TG ARGB」を小型化したモデルで、カラーはブラック、ホワイト、抹茶グリーンの3色を展開する。PCケースにも抹茶ブームが到来?
3面吸気の高エアフローPCケース「CTE C700 Air」。鬼冷却PCを作るならコレ!
Mini-ITXケースの「The Tower 200」。「The Tower 100」の後継で、両サイドパネルが強化ガラスからメッシュパネルに変更された。Mini-ITX専用だがGeForce RTX 4090と280mmラジエーターを搭載できる。カラーは5色展開
体験コーナーでは自宅ではなかなかできない貴重な体験ができた!
イベント内で人気を博していたのがカスタム水冷のハードチューブ曲げ体験だ。ハードチューブに興味を示す来場者が多く、自作マニアの関心がカスタム水冷に向いていることを実感できた。
Moma Garage代表の門馬ファビオ氏による、カスタム水冷製品のハードチューブ曲げ体験
同様のハードチューブ曲げ体験は2016年にも秋葉原で開催されているのだが、当時よりも製品の入手性が良くなりカスタム水冷に対する敷居が下がったせいか、ハードチューブ曲げに挑戦する人があとを絶たなかった。
門馬氏指導の元、実際にチューブを温めてきれいに曲げるまでを体験できた
体験した人によると、「最初はおっかなびっくりだったけど、慣れれば意外と簡単かも」「ガラス加工みたいで楽しい」という肯定的な意見が多かった。
門馬氏によると「曲げた後では(長さなどの)調整が困難なので、曲げの技術より事前の設計と計測が重要」とのこと。ハマると奥が深そうな世界ではある。
門馬氏が手掛けたカスタム水冷の力作を展示
まるで機械で作ったかのように美しい、門馬氏の曲げ加工技術を間近で確認できた
ほかにも、自転車シミュレーションによる台湾観光体験や電源ユニットの電圧チェック体験、ファンブレードのメンテナンスと連結ファンの着脱体験ができた。すべて体験してスタンプを集めるとThermaltakeオリジナルエコバッグがもらえた。
自転車シミュレーションによる台湾観光体験。サイクリングeスポーツ向けの電動昇降デスク「CYCLEDESK 100」を紹介する展示だ
実際の台湾の映像を取り込み、台湾を自転車で走っている気分を味わえた
電源の展示コーナー。ここではPCが通電しないトラブルに見舞われた場合、電源本体が壊れているのかケーブルが壊れているのかをテスターを使い見極める方法が学べた
+12V系統に負荷が集中していないかもテスターでチェックできる
ファンブレードの付け替えが可能なSWAファンの展示。COMPUTEXで展示したものをそのまま日本に持ってきている
実際にブレードを交換したり、ファンを連結する体験ができた。ブレードを取り外せると掃除が非常に楽になる