ASUS JAPANは7月14日、ASUS IoTより、次世代のNVIDIA Jetson OrinシリーズをベースにしたエッジAI推論向け超小型コンピューター「PE1100N」を発表した。
PE1100Nは、ArmプロセッサーとNVIDIA GPUを搭載したJetsonプラットフォームを採用し、強力なAI推論機能を備えたエネルギー効率の高いコンピューティングを提供する。スマートシティー、交通、工場・製造などの分野におけるトラフィック分析、人の追跡、人数カウント、モニタリングなど、多様でスケーラブルなエッジAIアプリケーションに最適としている。
コンパクトなサイズと防振設計により、無人搬送車(AGV)、自律移動ロボット(AMR)、AI搭載の自動光学検査(AOI)、ロボットアプリケーションなど、スマートマニュファクチャリングファクトリーソリューションに特に最適で、AIアプリケーションの市場投入までの時間を短縮するとうたう。
本製品は、ディープラーニングやコンピュータービジョンタスクにおいて、最大100TOPSの低電力(10~25W)のコンピューティングを提供し、前世代デバイスの最大5倍のパフォーマンスを実現するという。また、従来のx86ベースのプラットフォームと比べて、ワット当たりのフレーム効率は最大18倍となるとしている。NVIDIA Isaacロボットオペレーティングシステム(ROS)SDKにも対応しており、ROS 2プロジェクトの開発が可能。
専用の金属製ヒートシンク、押し出しアルミニウム製ケースを採用した堅牢なファンレス設計により、効率性と静音性の高い冷却を実現し、マイナス20度~50度の環境での動作に対応する。
LAN、DIO、COM、USB 3.2 Type-A、さらに一部のモデルではCANバスなど、さまざまな産業用I/Oポートを装備。また、Micro-USBデバッグポートを搭載し、システムのメンテナンスも容易にできるとする。
オプションで、Wi-FiおよびBluetoothモジュールを搭載可能。M.2 B keyは、デュアルSIMスロットのサポートなど、4G/5Gセルラーモジュールに対応する。また、GPSもサポートし、より正確なデバイス追跡とデータ記録が可能。
本製品は、NVIDIA Jetson Orin NXまたはJetson Orin Nanoを搭載した2種類のモデルをラインアップし、あらゆるAIパフォーマンス要件に対応する。また、要望に応じたボードレベルの構成も提供する。
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