ケースに入れて使うのが一番もったいないスマホ
それがNothing Phone (2)
今、一番ケースに入れたくないスマホはどれ? といわれたらその筆頭が「Nothing Phone」である。たぶん。これをケースに入れて背面を隠しちゃったらもうすべて台なしだもの。背面が透明で、その奥に仕込まれたLEDが光って、あれこれ教えてくれるのだ。これをGlyph Interfaceという。
透明なケースならいいけど、でもこの背面のつややかさを失うのはもったいないよね。かといって剥き出しで持つと、落としたり傷つけたりしそうだし……というのがまた悩ましい。
Nothing Phoneは2020年にロンドンで創業したNothing Technologyによる製品。2022年に出た初代のPhone (1)に続く新型モデルが7月12日に発表されたPhone (2)だ。基本のデザインコンセプトは同じなので、Phone (1)を知らない人が見ると違いがわからないかも。下の写真は左がPhone (1)、右がPhone (2)だ。似てるけれども細かい見直しがなされていて微妙に違う。
Phone (1)とPhone (2)の大きな違いは中身だ。Phone (2)は少し厚く重くなったが(200gをギリギリ越えた)、そのぶん背面の縁がラウンドして少し丸くなり、手に持ったときに優しくなってる。
そしてSoCがワンランクアップした。「Snapdragon 8+ Gen 1」の採用である。15~20万円するようなフラッグシップ機では「Gen 2」の採用もあるが、Phone (2)の価格を考えると「Snapdragon 8+ Gen 1」の採用は非常によい選択だろう。メモリー8GB+ストレージ128GBのモデルで7万9800円、ストレージが256GBのモデルで9万9800円と10万円を切るのだ。
ディスプレーは6.7型のOLEDでHDR対応。ミドルレンジのモデルだと晴天下では暗くて見づらいこともあるが、Phone (2)は問題ない明るさで快適に使えた。
光ってこそのNothing Phoneだ!
Nothing PhoneをNothingたらしめてるのは、やはりデザインだよねということで、Glyph Interfaceの話。背面に仕込まれた細長いいくつものLEDが、必要に応じて通知してくれるもので、ギミックとして面白いからつけたのではなくて、何か通知があったときに画面をいちいち確認しなくても、端末を伏せた状態で光で何が起きているかわかるようにするためにある。
着信時やアラームやアプリからの通知で光るし、Essential通知をオンにしたアプリではそれを読むまでずっと光り続ける。なので、メッセージを受け取ったときに気づかなくても、背面がずっと光っていれば気づいたときにそれを読めばいいのだ。これはありがたい。作業に集中して通知が来たのを忘れても気づくし。
タイマーを設定すると、Glyphが徐々に短くなって残りがどのくらいか教えてくれる。
充電すると、現在の充電量を示してくれる。ただ、これは数秒で消える。端末を動かすと表示してくれるものの、常時表示してくれてもいい気はする。
そしてGlyph Composerを使えば、自分で光と音の組み合わせを作れる。作成はリアルタイムで画面上のボタンを叩くだけなので簡単だ。連絡先の相手によって光り方を変えることができるわけだ。
さらにGlyphの明るさ設定に「オート」がついたとか、サードパーティアプリと連携して(今のところUberと連携)ライトで様子を教えてくれるので、いちいち画面を開かなくてもいいなどバージョンアップしている。
でもやはり手にしたら一度は「全点灯」してみたいもの。phone (2)からそれが簡単になった。「ライト」を長押しすると「Glyphライト」になり、Glyphが全点灯する。
これはよい。OS自体もNothing OS 2.0になり、アイコンもモノクロ表示に。Playストアから追加したアプリはカラーのままだったりするけれども、それはそれとして、全体にモノクロを基調としたウィジェットもNothing Phone (2)らしさを前面に出したデザインで、カスタマイズの幅も広い。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります