さよなら。また会う日まで。
7月10日、サイゼリヤの無料の粉チーズが終了となるニュースが世を駆け巡りました。サイゼリヤが夏のグランドメニュー改定(7月12日~)のお知らせと共に、粉チーズ(グランモラビア)の提供終了とテイクアウトの縮小を告知したことが発端となっています。関連記事→[サイゼリヤ「粉チーズ」無料提供終了/テイクアウトは縮小へ]
我らがイタリアンレストラン、サイゼリヤは、低価格路線でありながら、オリーブオイルや唐辛子フレークなど様々な調味料が無料で利用できます。その中のひとつが粉チーズでした。
無料で提供終了の直接的な理由こそ明言されていませんが、原料価格の高騰を考慮すると、低価格路線を維持するための苦渋の決断だったと推測できます。
無料の粉チーズにお別れを告げに
「まだお別れができていない」と思うと、いてもたってもいられずに、これまでの感謝を伝えるべくサイゼリヤに足を運びました。
さて、粉チーズの無料提供終了が告知されたのは7月10日。7月11日現在では、粉チーズはあるのでしょうか? ないのでしょうか?
はたして……。
あったーーー!
おそらく、グランドメニューの改定が7月12日からなので、そのタイミングで提供終了、または店舗の在庫がなくなるまで提供するのかもしれません。少なくとも私が訪れた店舗では、7月11日時点でまだ粉チーズが無料で利用できました。
最近だとこのように、大きめな容器に入って適量だけとれるようなスタイルになっていたんですね。容器に残りわずかだったので震えながらとりました。
アラビアータ(ペンネもあるけどパスタ)でいただきました。ピリッと辛いアラビアータにクリーミーなコクを足してくれます。ああ、粉チーズ、好き。
サイゼリヤの粉チーズ(グランモラビア)は日本だとちょっと珍しいイタリア産の熟成チーズの一種。よくある卓上のチーズはパルメザンであることが多いですが、パルメザンより素直で優しい味だなと思います。尖ったクセがあるわけではないので、どんな料理にでも合うんですよね。
私は、ミラノ風ドリアに粉チーズをたっぷりかけて、さらにホットソースをかけるのが好きでした。時にハンバーグにかけたり、時にエスカルゴにもかけたり、ありとあらゆるメニューに粉チーズってかけたくなりますよね。そんな粉チーズとの思い出が頭をよぎり、一方で、私のような人が無邪気に粉チーズを使うから無料提供が終了になってしまったのかな……と胸にチクりとした痛みも。
ありがとう、粉チーズ、忘れないよ、粉チーズ。
ちなみに容器のチーズはこのあと補充されていたので、すぐになくなるわけではなかったようです。
無料の粉チーズなき後はどうしたらいい?
無料の粉チーズがなくなってしまうと、追いチーズをしたい時にどうしたらいいのでしょうか?
ご安心ください。サイゼリヤには有料のトッピングチーズもあります。それが羊の乳のチーズ「ペコリーノ・ロマーノ」(100円)。
ペコリーノ・ロマーノは濃厚で、グランモラビアと違って、チーズらしい酸味やコクがくっきりとしたタイプです。チーズ感たっぷり楽しみたいならば間違いなし。プラス100円で、これでもかというほどのチーズワールドを堪能できます。
一方で、食事の本来の味わいを隠さない程度にチーズを楽しみたい場合は、やはり従来の粉チーズのグランモラビアが好まれそうですが、グランモラビアははたしてサイゼリヤから完全に旅立ってしまうのでしょうか?
あくまで無料での提供が終了とのことなので、「有料でグラモラビアが登場するのでは?」といった世の憶測もありますが、現在のところわかっていません。
あなたが本当にいなくなってしまったら、その時、心は何を思うでしょう。
【続報】※7月12日追記
その後、どうなったかというと……。7月12日のメニュー改定により「トッピング粉チーズ(グランモラビア)」が有料(100円)でメニューに加わることになりました。
代わりにといってはなんですが、前述したペコリーノ・ロマーノがメニューから消えてしまいました。それはそれでさみしい……。ただしパスタメニューをみると、ペコリーノ・ロマーノをふんだんに使用した「たっぷりペコリーノ・ロマーノのボモドーロ」などを揃えているので、適したフードメニュー内にあてがわれているのですね。
おかえりグランモラビア。無料の粉チーズではなくなってしまったけど、これからもどうぞよろしく。
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ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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