小中学生は平均3個前後。家庭用ゲーム機でネット利用も
あなたの家には子どもがネット利用できる機器がいくつありますか?
ネット接続は当たり前、平均3個前後
小中学生のいる家庭では、ネットに接続できる端末はどのくらいあるのだろうか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「親と子の調査/2022年11月」(2023年6月)を見てみよう。
子どもの6~7割は学校から貸与されたタブレットやパソコンでネット接続しており、家庭用ゲーム機では6割前後がネットに接続して利用。テレビも5割程度ネットに接続しており、通信教育・塾で貸与されたタブレット・パソコンでも1割程度がネット接続している。
合計すると、小学生低学年では一人当たり2.8個、小学校高学年・中学生では約3.3個ネットに接続した機器を利用していることになる。子どもたちはさまざまな機器を使ってネットに接続しており、ネットの利用が当たり前の状態なのだ。
子ども専用はスマホ・ゲーム機・学校貸与機器
では家庭での共用機器ではなく、子ども専用の機器ではどうなっているのか。
子ども専用の機器でネットに利用しているものを調査したところ、小学生低学年は何かしら1つ、高学年になると学校から貸与された機器とスマホまたはゲーム機の合計2つ、そして中学生はスマホと学校から貸与された機器またはゲーム機を所有している。
共用ではなく子ども専用の場合、利用状況の確認は難しくなる。ネットに接続することで知らない人と知り合ったり、写真や動画などを投稿・送付してしまったりなどのトラブルも起きてくる。ルールや約束を決めた上で、制限設定も活用し、危険な行為について話し合うなどリテラシー教育もしていく必要があるだろう。
スマホやタブレットのペアレンタルコントロールについては、Android機器の場合はファミリーリンク、iOS機器ならスクリーンタイムについての記事をそれぞれ参考にしてほしい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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