病院や工事現場で活用が期待
ちなみにsXGPの通信速度は5MHz幅を用いて下り12Mbps、上り最大4Mbpsとなっている。キャリアが提供しているLTEや5Gネットワークに比べるとかなり見劣りしてしまうが、病院内などの構内での利用であれば問題ないレベルだ。
sXGPは、これまで構内PHSが導入されていた病院だけでなく、工場や工事現場など幅広いところでの活用が期待されている。特にアンテナや基地局設備が持ち歩けるぐらいコンパクトであるため、ビルなどの工事現場に持ち込むという運用が可能なのだ。
5Gが登場し「ローカル5G」という特定エリアや設備内で5G電波を使い、IoT機器などを管理するという取り組みもある。ローカル5Gは政府が後押ししていることもあり、世間的にはかなり期待されているようにも見えるが、ローカル5Gで運用するには免許が必要となるため、導入のハードルがかなり高い。
そんななか、sXGPは何より免許不要ですぐに電波を飛ばせるという点が大きい。
もうひとつsXGPで期待されているのが、セキュリティ面だ。限られた場所での運用はWi-Fiでも可能ではあるが、セキュリティ面に関してかなり不安だ。一方、sXGPはSIMカードをベースとして認証を行っているため、セキュリティ面で安心感がハンパないのだ。
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