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こだわりの音楽再生ならやっぱり専用機!!

ハイレゾもテレビの音も、Hi-Fiシステムのピースを埋める デノン「DNP-2000NE」

2023年07月20日 11時00分更新

文● ASCII
提供: デノン

プレーヤーのデノンが送る専用機

 ここでDNP-2000NEの機能について説明しよう。

 DNP-2000NEは国内ブランド・デノンによる、最新のネットワークプレーヤーだ。デノンは蓄音機の開発から始まり、CD時代にも先鞭を付けたプレーヤーメーカー。110年以上の長きに渡って高品質なオーディオ製品を世に送り出してきた。そんなデノンが、入門機や一体型機では飽き足りないオーディオファンに向けて、そのシステムを生かすデジタルオーディオプレーヤーとして開発したのがDNP-2000NEだ。

 特徴は、デノンブランドの製品ではおなじみとなる「HEOSモジュール」の搭載。有線LAN(Ethernet端子)のほか、2.4GHz/5GHzのWi-Fi通信が可能で、専用のHEOSアプリを介して「Amazon Music」のUltra HDオーディオ(ハイレゾストリーミング)や「AWA」「Spotify」「SoundCloud」といったといった様々なストリーミングサービスを利用できる。さらに、インターネットラジオ機能、メディアサーバー(NAS)に保存したハイレゾ音源の再生、HEOS搭載の別の機器と連携したマルチルーム再生などさまざまな機能が利用できる。Alexa連携、AirPlay 2、Bluetooth 5.0入力など、音声操作やスマホ連携への対応も万全だ。

USB HDDをつなぐことで手軽にハイレゾ音源の再生もできる。

 加えてDNP-2000NEは、USBメモリーに保存した音源の再生、パソコンで再生した音源を楽しむためのUSB入力(USB DAC機能)も備えている。パソコンからUSB入力した場合は最大384kHz/32bitのPCM、最大11.2MHzのDSDの再生、ネットワーク再生などでは最大192kHz/24bitのPCM、最大5.6MHzのDSDの再生に対応する。

 そして、デノン初のチャレンジとなるのが、HDMI入力端子の搭載だ。ARCやeARCと呼ばれる仕組みを使い、テレビで再生中の音声を高音質に再生できる機能が付いている。YouTubeに公開されたMVは、いまや音楽に接する身近な手段だが、コロナ禍を経てオンラインライブも盛んになった。ふだん何気なく見ている放送の高音質化も進んでいて、テレビを通じて音楽を深く楽しむシーンも増えてきた。こうした音を高い性能を持つDACでアナログ信号に変え、高音質なスピーカーに出力する機能を備えている。実際に聴いてみると、テレビのスピーカーでは味わえない、ハッと驚くような体験が得られるはずだ。

テレビリモコンだけで気軽に使えるのもポイント

 そして、最近のテレビは放送を楽しむだけでなく、動画や音楽ストリーミングを再生するためのトランスポート、あるいはBlu-ray DiscプレーヤーやFire TV/Chromecastなどのメディアプレーヤーをつなぐハブとしての役割を果たすようになってきている。HDMI ARCを使えば、テレビを通じてこうした多彩なコンテンツの再生や機器との接続が可能になるわけだ。

壁掛けテレビと組み合わせた利用シーン

 面白いのは、HDMI eARC/ARC経由でテレビの音を再生する際、HDMIの“CECコントロール”機能と連携できる点だ。さらに、DNP-2000NEは“IRコントロール出力”も持っているため、DNP-2000NEの起動に合わせて、対応するデノン製アンプの電源をオン/オフしたり、ボリュームをコントロールしたりできる。

 DNP-2000NEは“FIXED”に加えて、音量位置に合わせて音の大きさを変える“VARIABLE”のLINE出力を持っているため、「PMA-A110」など“EXT.PRE入力”を持つ機種をパワーアンプとして使えば、DNP-2000NE側の操作だけで音量調節が可能だ。

VARIABLE出力を使えばテレビの音量に合わせて出力が変化。デノン製アンプのパワーアンプ入力(EXT.PRE)端子と接続すれば、テレビリモコンを使った音量調節も可能に。

IRコントロール端子でデノン製アンプとつなげば、アンプのオン/オフやボリュームも連動する。

 文章で書くと少し難しく感じるかもしれないが、そのメリットは明快だ。完結に表現すると、DNP-2000NEとデノン製アンプの組み合わせでテレビを見る際は、テレビリモコンの電源ボタンを押すだけですべての機器の電源が入り、音量調節もテレビリモコンででき、テレビリモコンで電源を落としたらほかの機器の電源も落ちるということ。わざわざアンプやDNP-2000NEのリモコンに持ち替えたり、操作のために本体に近づいたりしなくても、かんたんに使うことができる。オーディオ機器の操作に慣れていない人でも、テレビを常にいい音で楽しむことができるわけだ。

 DNP-2000NEは幅434×奥行き421×高さ107mmの薄型設計で、3段階のゲイン切り替え機能が付いた本格的なヘッドホンアンプも備えている。フロントパネルもプレミアムな質感で、ほかのデノン製Hi-Fiコンポと統一感のあるプレミアムシルバーに加え、110周年記念のA110シリーズが採用するなど選ばれた機種にしか使用していないグラファイトシルバーのカラーも選べる。ちなみに、両者は筐体の色が違うだけではなく、LEDやディスプレーの表示色も筐体色に合わせて異なるものを採用したこだわり設計だ。

いい音なのも納得、デノンのこだわりが詰まっていた!

 機能面を中心に紹介してきたが、DNP-2000NEにはデノンならではのHi-Fi技術ももちろん詰め込まれている。内容的には2020年に発売され、実売30万円を超えるA110シリーズのSACDプレーヤー「DCD-A110」と非常に近く、完全対称のレイアウトでリッチに組んだD/A変換部を持つほか、DCD-A110同様、PCM信号の再生時に最大約1.5MHz/32bitのオーバーサンプリングとビット拡張をする“Ultra AL32 Processing”にも対応する。

DAC基板。ESS9018を4基も使った豪華な構成、かつ左右対称のきれいなレイアウトだ。

 さらにDACチップは、ESS Technologyの「ESS9018」を4基搭載。このチップは1基でもステレオ再生が可能となっているが、DNP-2000NEではモノラルの出力にして左右独立で使用するだけでなく、さらに1.536MHzにアップサンプリングした信号を768kHzずつに分割して並列に扱える仕組みになっており、4倍の電流出力が得られる。結果、より高いS/N比が得られるという。

ぎっしりとパーツが詰まったDNP-2000NEの内部

 音質調整はほかのHi-Fi製品と同様、サウンドマネージャーの山内慎一氏が担当。内部には、過去に同氏が手掛けたフラッグシップ機「DCD-SX1 Limited」を始めとしたさまざまな製品で培ったノウハウやカスタムパーツが取り入れられている。しっかりとしたシャーシにパーツがぎっしりと詰まった本体は専用機ならではの本格的な内容になっている。 

編集部的こだわりスタイル、DNP-2000NEはこう使え!

 このような機能を備えたDNP-2000NE。その特徴を生かせる編集部としてのおすすめの使い方は以下の通りだ。

まずは本体とヘッドホンだけでも楽しめる!

おすすめのシーン(1)

 既存の単品システムに、高機能なデジタル専用プレーヤーを追加。例えば、デノンのA110シリーズではネットワーク再生機能が利用できなかったが、こうした高級Hi-Fiシステムを導入している人でも、グレード感を落とさずに最新かつ多彩な再生機能を追加できる。ひとりでこもれる書斎や夢のオーディオ専用ルームなどにおいて、オーディオの世界にどっぷりと浸りたい人におすすめだ!

おすすめのシーン(2)

 リビングの中心に置き、家族みんなで楽しむスタイル。HEOSアプリを使った、ハイレゾストリーミング再生などを手軽に楽しむことができるのはもちろんだが、YouTubeで配信されているミュージックビデオや、テレビで放送されている音楽番組などをよりよい音で聴くことで、身の回りにある“いい音”に改めて気付ける。良質な音楽が常に身近にある家庭を夢見る人におすすめだ!

おすすめのシーン(3)

 DNP-2000NE単体もしくはPCなどと組み合わせて、パーソナルなヘッドホン再生を楽しむスタイル。筐体はスリムかつ省スペースなので、デスクサイドやテレビ台にも気軽に置ける。良質なヘッドホンを用意するだけでいい音を楽しめる手軽さがある。ミニマムで始められるパーソナルな再生をしたい人だけでなく、いつかは本格的なスピーカー再生にチャレンジしたいと考えている人にもおすすめだ!

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