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【自転車情報】フラットペダルがどれも同じと思ったら大間違いだ!結局4セット買いましたの巻

2023年07月08日 07時00分更新

 フラペなんかどれも同じやん。うっかりビンディングなんかで舗装路ばかり走っているとそう思いがちですが、そんなわけはまったくなかったのでした。

 車輪の付いた乗り物のパーツを買った情報2023……くらいにしておきたい私は四本淑三です。今回も話題の中心といたしますのはフラペ。自転車のフラットペダルであります。すんません、また自転車で。

 前回は、国産で安いからと何気なく買ったMKSの「RMX」でした。これはフラペ入門の定番だったそうで、なるほど納得。一般的な自転車のオーナーがこれに交換したら「なんかいいペダル買っちゃた」と満足すること請け合いであります。なにせ私がそうだったので。

 しかし、これが入門であるのなら、くぐった門の奥にあるのは何か。そう考え買い進めていくうちに、利用環境やシューズに合わせて様々な選択肢があることに気づくのでありました。

クルクル回るMKS「ALLWAYS」

 2番目に買ったのは同じくMKSの「ALLWAYS」でした。

 いやー、これまたびっくり。軸の回転がべらぼーに軽い。指で弾くと10秒くらいは回り続けます。他がカップ&コーン式のベアリングなのに対し、シールドベアリングを3つ使っているからだそうですが、まあホントに軽い。

 RMXと同様、ペダル本体はアルミダイキャストで、重さは左右ペア実測で384.0g。CNCの切削品と比べれば決して軽いとは言えませんが、薄く整形されて精密感があり、指で叩くと「チーン」と鐘のような音がします。風鈴か。さらに叩きながら回し続けるとドップラー効果によるフェイズシフトサウンドも楽しめます。ジミヘンか。

 購入時の価格は、これまた正確には覚えていませんが、いまAmazonで見ると税込5574円。同じアルミダイキャストのクランクブラザース「スタンプ2」は1万2000円前後。円安で海外ブランドが割高なこともあるでしょうが、お安いことは間違いなし。

 スニーカーで踏んだ際の食いつきの良さもRMX譲り。こちらは大小6個の丸いピンが滑り止めで、これがソールのパターンにハマってくれるというものです。

 RMXに比べて踏面が広く、また厚みがあることでクランク軸の低いロードレーサーなんかでコーナーを攻めると路面に干渉しやすいかもしれません。でも、そこはペダリングを止めて曲がる方向の足を上げればいいだけ。

 RMXと違うのは、踏面が軸中央部に向けて窪むように湾曲していることです。おかげでソールがふにゃふにゃのランニングシューズでも踏んでいて疲れにくい。足裏の親指付け根にある膨らんだ部分、いわゆる母指球の辺りが踏面に圧迫されにくいんですな。

 リフレクターがないことを除けば、普段使いの最上級ペダルとして、大抵の用途にハマるはず。だから「ALLWAYS」というネーミングなのでしょう。

 ですが、これはもう、あまりに特殊な事例で、例外視していただいてまったく構わないものでありますが、ソールに雪が付くと滑ります。いや、ほんと、難癖を付けているようで誠に申し訳ないのですが、丸く角のない形状のピンは雪に対してなす術がありません。ツルツル。

 ソールに雪が付くのはパターンの凹部。ALLWAYSのピンは、このパターンの隙間にはまることでグリップを得ているわけですから、ここに雪が詰まると滑るしかないわけです。ちなみに雪に弱いのはRMXも同じでした。

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