久しぶりに、新型スマホで猫を撮った話だ。ソニーの「Xperia 1 V」が、予想以上によかったのである。
望遠ズームカメラを持ってるから、ちょっと遠くの猫にも強いとか、瞳AFが猫にも対応してくれるとか、専用カメラアプリ「Photography Pro」が縦位置撮影にも対応してくれたとかもあるけれども、決定的だったのは「新型イメージセンサーの性能がかなりよかった」こと。
特に、暗所に強い。「Photography Pro」は、シャッタースピード優先AEを使える。室内で猫を撮るときはシャッタースピードを上げたいが、シャッタースピードを上げるとISO感度も上がる。でも、Xperia 1 Vのセンサーは、ISO感度が上がってもOKなのだ。
まず、Xperia 1 Vで室内の猫を撮るぞ、という話から行こう。じっとしてない猫を撮るなら、最低でも1/250秒以上は欲しい。で、さっと「1/250秒」にして「AF-ON」にしてやると……、このように横顔でも、猫の瞳をAFがしっかり捕まえてくれるのだ。
そして、高性能なメインカメラを使うと、室内でシャッタースピードを上げてもきれいに撮れるのである。撫でてるところもOK。
私も撫でてみた。左手で撫でながら右手で撮影。こういうとき、左手じゃなくて猫の顔にちゃんとピントが合ってくれるのはいいよね。
急にむくっと起き上がってもOK。ピントも外さないのだ。
冒頭写真は、ドーナツ型の猫用トンネルに隠れてる猫。薄くて外光が入るとはいえ、かなり暗いのであるが、Xperia 1 Vなら猫の顔にちゃんとピントが合ううえに、暗くて感度が上がっても高画質なのだ。
保護猫シェルターへ行くと(たぶん一般的な猫カフェでもそうだ)、昔はコンパクトデジカメやデジタル一眼を持ってきてる人が多かったけど、今はほとんどスマホ。カメラっぽい操作感が欲しくて、カメラの知識が多少あるならXperia 1 Vは最強なので、Android系で室内猫をきれいに撮りたい人はぜひ……と、気軽に言うにはちょっとお高いのだけどな。
さて、後半は屋外編。人懐こい猫(前回も登場した鼻水猫)だ。至近距離だったので、これはスマホの出番だとXperia 1 Vを取り出したのである。ちゃんと猫の瞳にピントを合わせて、目の前をたたっと歩いて行くところをゲット。
Xperia 1 Vで猫を撮るときのポイントは、「AF-C」と「連写」だ。それがいちばんカメラの性能を引き出せるのだ。
最後は、望遠カメラにも登場願おう。画質的には、最新のイメージセンサーを搭載した広角カメラには及ばないけど、近寄りがたい猫さまを撮るには、望遠は便利なのである。Xperia 1 Vは、85mm相当~125mm相当のズームレンズを持ってるので、それぞれで。
室内では高性能な広角カメラで、屋外では望遠ズームカメラでと使い分けられるし、猫撮り用高速AF連写セッティングもできるしで、さすがソニーのハイエンドスマホである。
価格もハイエンドなので手を出しづらいかもしれないけど、高性能なカメラのスマホに買い替えたいなと思ってるAndroid機ユーザーは、検討の余地ありだ。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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