ベッドやサイドテーブル、本棚など、組み立て式の家具を買った時に必ず思うのが、「電動ドライバーがあれば楽なのに」ということ。ネジ数本くらいなら手回しでもいいですが、5本、10本と回していくうちに手が痛くなり、「なんで電動ドライバーを買わなかったんだ」と後悔するのがよくあるパターンです。
ホームセンターへ行って電動ドライバーを見ると、安いものなら数千円から並んでいます。これくらいなら買ってもいいなとデモ機を手にすれば、思ったよりも重たいと感じたり、意外と大きな音に驚いたり、握り心地の違いを比べてみたりと、なかなか楽しい時間が過ごせることでしょう。
気が付くと、ブラシレスでインパクトドライバーとドリルドライバーのセット、交換用のバッテリーも付けて……などと考え始めているから怖いところ。値段を見て正気に戻ったところで、本来の目的を思い出すことにします。
条件を考えてみると、用途は組み立て式の家具なので、ドリルドライバーで十分。頻繁には使わないため、しまっておいてもジャマにならないコンパクトなもの。最後までネジを締められるのがいいので、保持しやすいピストル型がいい……といった感じでしょうか。
この条件を満たすもので気になるのが、BOSCH(ボッシュ)の「IXOシリーズ」です。ほぼ手のひらサイズという小ささと、丸みを帯びたデザインが特徴。現在売られているのは「IXO5」、「IXO6」、「IXO7」の3モデルありますが、今回はその中でも最新となる「IXO7」を紹介します。
「IXO6」では無段階変速を採用し、メインスイッチを引く深さで速度を調整できましたが、「IXO7」では235rpmの固定に変更。さらに、モーターが強力になり、最大トルクが4.5Nmから5.5Nmへと向上しているあたりが大きな違いです。
また、「IXO6」はカジュアルなデザインが採用されていましたが、「IXO7」は工具らしさのある「IXO5」に近いデザインへと戻りました。個人的にIXO5を所有しており、このデザインがかなり好きなこともあって、ちょっとうれしいですね。
手のひらでグリップを押し付けるように使う
これだけ小さいと、どう握っていいのか逆にわかりにくいですが、人差し指と親指を伸ばして上部を挟み、残り3本の指でグリップを握るのが持ちやすく感じました。卓球のラケット(シェイクハンドラケット)を握る要領ですね。
ネジを回すときは、手のひらをグリップに押し付けるイメージで力をかけ、メインスイッチを引くと使いやすかったです。
メインスイッチのすぐ上にあるのが、正転/逆転切り替え用のスイッチ。人差し指側から押し込むと正転、親指側から押し込むと逆転、中間で止めると安全ロックとなります。「IXO5」や「IX06」ではこの正転/逆転切り替えスイッチがグリップの上部にあり、切り替え時に指を大きく動かさなくてはなりませんでした。
「IXO7」では、多くの電動ドライバーと同じく横から押し込む方式になったので、切り替えやすくなっています。なお、手を放すときは必ず安全ロックを忘れずに。よそ見しながら「IXO7」を取ろうとし、誤ってメインスイッチを押してしまってケガをする……といった事故を防ぐためです。切り替えやすさは、安全面にも役立ちます。
充電は、USBの5V。新しいモデルだけにUSB Type-Cを期待したのですが、残念ながら端子はmicroUSBでした。なお、充電用ケーブルは付属しますが、USB充電器は付属していないので、手持ちのものを利用しましょう
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