ディーアンドエムホールディングスは6月28日、Bowers & Wilkinsブランドの新スピーカーを発表した。
2021年発売の「800 D4」シリーズをベースに、仕上げや音質をアップチューニングした製品。「805 D4」がベースのブックシェルフ型と、801 D4がベースのフロア型の2種類がある。カラーリングは、1995年発売の名機「Nautilus」が採用したミッドナイトブルー/メタリック仕上げと、木目調のカリフォルニアバル/グロス仕上げが選べる。
(1)機械的な構造、(2)ドライブユニットの強化、(3)クロスオーバーのアップグレードなどがポイント。Signature専用に開発したアップグレードパーツについては、既存製品にランニングチェンジして採用することはないという。
機械的な構造についてはまず、新しいデザインのトッププレートを採用。フロア型では共振周波数をコントロールするために肉抜きをしている。ブックシェルフ型はトッププレートの固定箇所を2点増やし強固にしている。また、このトッププレートは新設計の樹脂製カラーと対になって使用するもの。このカラーにはコノリーレザーが張られているほか、内側にテックサウンドのダンピング材を張り、振動を抑制している。
ツィーターのグリルメッシュも変更。形状を変え、開口率がより高くなった。剛性にも配慮しており、25回も試作を繰り返したという。
ドライブユニットについては、フロア型の25㎝バスユニットを再設計。カラーもブラックにして、従来モデルと区別できるようにした。磁気回路のボールピースのトッププレートとミドルプレートに使用する鋼材を改良して、インダクタンスを低減。電流歪みを低減している。ブックシェルフ型のミッド/バスユニットも磁気回路の空気抜きに使う穴を拡大し、歪みを改善している。また、フロア型の底面にあるバスレフポートについても、一部(フレア部分)の樹脂部分を鋳造アルミに変えるなどアップグレード。
最後のクロスオーバーについては、バイパスコンデンサーの一部をアップグレード。超高域のニュアンスに変化が出るが、メッシュの変更とのマッチングも考慮したもののようだ。
「805 D4 Signature」は標準モデルと同じ大きさ/重量。ミッドナイトブルーは天面の皮も染色したレザーとなっている。165mmのContinuumコーンバス/ミッドレンジと25mmのダイヤモンドドーム・トゥイーターの2ウェイ構成。価格は88万円(1台)。
「801 D4 Signature」も同じ仕上げの2色。250mmのAerofoilコーン・バス✕2、165mmのContinuuコーン・ミッドレンジなどを採用した3ウェイ構成。価格は368万5000円(1本)。
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