ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。ひとりで“焼肉”たるものを訪ね歩き、火と煙と語らい肉から滴る脂を眺め風光明媚な時間を過ごす「ひとり焼肉特集」は今回で3回目。端的にいうと、肉をガッツく特集です。
絶対に訪れたいと思っていたお店がありました。それは「叙々苑」です。
憧れの叙々苑！ランチは比較的お安め
「じょ、じょじょえんですって～!!」……と、読者のみなさんの驚く声が聞こえてきそうです。
それも仕方がありません。私自身が名前を口にするのさえ震えそうです。叙々苑は、首都圏では高級な焼肉の代名詞。六本木・麻布・赤坂など繁華街を中心に出店していて、芸能人なども訪れているイメージがあります。
当然値段も、ディナーだとなかなかお高め。リッチな「シャトーブリアンコース」はなんとひとり2万5000円。ひゃ～！
ところが、比較的安く叙々苑を利用する方法があります。叙々苑は多くの店舗でランチタイム営業をしていて、ランチ限定のお得感あるメニューを用意しているんです。狙うならそれ！
「焼肉ランチ」3000円。ランチで一番お手頃なセットでした
というわけで、叙々苑の「焼肉ランチ」を堪能してきました。メインの焼物に漬物、サラダ、ナムル、ライス、スープ、デザート、ランチドリンクがついて3000円。これが一番お手頃なランチセットでした。
夕方から別取材があったのでご飯は少なめにしてもらいました。追加料金でご飯大盛りもできるようです
こちらが焼物の皿!!
みてください。お肉のお皿に……、エビものっています！
お肉は8切れ位と、エビが2尾。焼肉のセットにエビもつくとは思ってもいませんでした。さすが叙々苑!!
ウーロン茶を頼みました。コーヒーなども選べます。
セットにはドリンクも付きます。提供のタイミングは食前か食後、どちらがいいか聞いてくれました。きめ細かい。
これが叙々苑のクオリティ！
お肉が見た目から美しいです
さっそく焼いていきましょう！
エビもいっちゃえ！
こだわり抜いたという叙々苑のお肉たち……。
公式サイトによると、少し意外でしたが牛肉の産地は一定ではないんですって。目利きの職人がひとつひとつ吟味して、叙々苑基準で厳選するため。へ～。
また、お肉の加工作業は職人による「手切り」が中心というのも味を引き出す秘訣だそう。なんでも足立区にある叙々苑のセントラルキッチン「叙々苑フードファクトリー」は別名“機械の無い工場”呼ばれているとか。
いただきます！
タレは、甘辛の一般的な焼肉のたれ。塩だれも選べるようでした。
さて、憧れのお肉にかじりつくと、ん、ん、うまい～!! 感動して涙が出てきそう。
サシのバランスがよくフワッととしているお肉
お肉が柔らかいんです。外側がちょっと焦げたにも関わらず、口の中で優しい弾力を見せつけてくれます。言ってみればフワッとしている。どういうこと、お肉なのにフワフワしているって!? ……と、食べながら驚きの連発です。
サシと赤身のバランスもよくて、脂っぽすぎるとか、タンパクすぎるとかじゃないんです。これが叙々苑お肉なのね。
タレは上品な甘口のタレ。ご飯にあいますね。
エビまで食べられて幸せ
エビはプリプリッと。小ぶりながらに、海鮮の魅力を発揮します。昼からエビ焼きを食べられるなんて贅沢すぎる！
キムチやナムルに職人の匠を感じる
叙々苑クオリティはすごい。なにかを食べるたびにいちいち感動してしてしまいます。
キムチ、うまいっ
キムチはひとつの鉢に盛られているのでわかりづらいですが、大根、キュウリ、白菜と3種類あります。口に入れた瞬間の感想は「甘い」でした。この特集で前も書いたように、私は、キムチは熟成が進んだ辛いのが好き。ですので、その基準でいうと好みとは違うはずなのに、「甘いのに、うまくて大好き」。
キムチなのに唐辛子の辛さだけではなく、ふくよかな旨みをまとっています。大根、キュウリ、白菜、それぞれの素材の味がしっかりと生きています。
ナムル、うまいっ
また、ナムル盛り合わせ。ビビンバにのってそうなお惣菜たちです。これもひとつひとつがおいしい!!
なんでも、叙々苑ではキムチ含め漬物も自社工場で手作り。まあ～、手が込んでいること！
スープ、うまいっ
スープは、わかめスープ。シンプルなわかめスープと思うなかれコクが違います。おかわりしたいくらい。
サラダだもうまいぞ～
サラダは、醤油ベース。ごまの香ばしさが感じられますが、あっさりしています。スーパーなどで叙々苑のドレッシングが売られていますが、こういうことだったんだ（正式名「叙々苑 野菜サラダのたれ」）。
食後に提供されるデザート
デザートは杏仁プリンでした。マンゴーソースがかかっています。
会計時にはミントをくれました！
エグゼブティブな気分になれる
叙々苑ランチ、3000円もするだけあってとても上質でした。食事だけではなく、レストランの空間演出もステキでした。半個室に通されて、落ち着いて焼肉を堪能できます。店員さんのサービスも行き届いていて、まるで自分がエライ人になった気分になります。そう、まるでエグゼクティブになったかのよう。
この世のすべてを手に入れた気分
ただし、今回の「焼肉ランチ」でいうと、全体的に野菜が多いです。もし「肉をかっこむんだ」という気持ちで選ぶと、肉より野菜の存在感が強いことに不満を感じるかもしれません。絶品のキムチやナムルも含めて、叙々苑のパフォーマンスであることは間違いありませんが、肉の量重視だと違う選択肢があるかも。
あと、辛いもの好きとしては、卓上に辛いちょい足し調味料などがないのが、やや不完全燃焼。もちろん「おいしいお肉だから刺激物を足すなんて無粋だ～」と声が聞こえてきそうですが、辛いもの好きの余計なひと言として許してください。
……それにしても素敵なひと時でした。
実はこれまでに、叙々苑に1回だけ行ったことあります。アスキーに入った時に編集部のえらい人だったKさんが、1回だけ新人をランチおごってくれる儀式があったんです（1回だけです。2回目はありません）。
その時に連れて行ってもらったのが叙々苑のランチでした。その時は、今より値段設定が少し安かったんじゃないかな。どんどん値上がりしているから。それでも、ひとり1000円をゆうに超えるランチを味わえたことは、その後のアスキー人生をやり抜く気概になったような気がしなくなくもないです（どっちだ）。
Kさん、みてますか？ 今、私はひとりで叙々苑に来られるようになりました。立派でやってますよ。今度はディナーおごってくださいね!! お酒もたくさん飲みたいです！
そんな、憧れと思い出が詰まった、叙々苑ランチでした。
※価格は店舗により異なる可能性があります。詳細はお近くの店舗をご確認ください。
※記事中の価格は税込み
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