来年度に向け取組を飛躍！～～第3回西新宿スマートシティ協議会の報告～～

2023年06月28日 10時00分更新

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

　新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

　東京都デジタルサービス局デジタルサービス推進部です。（旧次世代通信推進課note）。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やＩＣＴ利活用の更なる推進のため、2019年（平成３１年）４月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

　都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる５Ｇアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が５Ｇアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら
山間地域でドローンによる小売商品の配送プロジェクトを行いました！

※過去の連載記事はこちら：東京都デジタルサービス局デジタルサービス推進部ネットワーク推進室（旧次世代通信推進課note）連動企画

　皆様、こんにちは。東京都では令和２年度から、地元のエリアマネジメント団体である（一社）新宿副都心エリア環境改善委員会と共同で、「西新宿スマートシティ協議会」（以下「協議会」という。）を運営し、地元企業をはじめとする様々なステークホルダーと連携しながら、西新宿の街をスマートシティにしていく取組を推進しています。

今年度の締めくくりとなる第３回協議会を開催！

　西新宿スマートシティ協議会は、デジタル技術を活用することで人と人、人と都市をつなげ、西新宿に関わる人のQOL（生活の質）の向上に貢献することを目的としています。目的の達成に向けて、課題解決策の推進や広報・巻き込み活動を通じた機運醸成などに取り組んでいます。

　今年度の締めくくりとなる令和4年度第3回の協議会を3月28日（火）に開催し、宮坂副知事も参加して、今年度の取組や来年度の方針について意見交換を行いました。参加者からは、西新宿の勤務者だけでなく居住者や地元コミュニティとの更なる連携の必要性や、サービス実装においてカスタマージャーニーを意識するなど、ユーザー目線での検討の重要性などに関するご意見をいただきました。

広報・巻き込み活動、発信の強化

　今年度第１回協議会で掲げた、重点ポイントの1つめ「広報・巻き込み活動、発信の強化」に関しては、今年度後半の主な取組として、「スマートシティフェスタ」にコンテンツを出展するとともに、LINEのコミュニティメンバーが参加した意見交換会を2回実施しました。

（令和4年度第3回西新宿スマートシティ協議会資料）

　1月18日（水）に開催した「メディアのプロからSNS運用のコツを学んで魅力的な発信を考えよう！」というテーマの意見交換会では、角川アスキーの担当者が、SNS運用のコツをレクチャーした後に、普段のSNS利用方法、発信の工夫に関する意見交換を実施しました。

　過去最高となる13名が参加し活発な議論が行われ、SNSで情報を受ける人にとってメリット（クーポンなど）を感じるような情報配信や、絵文字や動画を利用した方が良いなどのご意見をいただきました。

　絵文字の活用などについては、早速協議会LINEでの情報配信に取り入れました。参加者のアンケートでも「学びの要素もあり、充実していました。今後も同じような会があれば参加したいです。」など前向きなコメントをいただきました。

　来年度は、子育て世代や町会をはじめとした地元コミュニティとの連携を推進し、地域の皆様のご意見を聞いてそれを実現していくような双方向でのコミュニケーションを進めていきます。

プロジェクトの都市実装に向けた取組推進

　重点ポイントの2つめの「プロジェクトの都市実装に向けた取組推進」に関しては、今年度後半の主な活動として、昨年11月に開催したイベント「スマートシティフェスタ」等で実証を実施するとともに、まちの課題の状況把握、協議会の取組の効果検証を目的としたアンケートを実施しました。

（令和４年度第３回西新宿スマートシティ協議会資料）

　協議会では10のプロジェクトを推進していますが、今年度までに4つのプロジェクトが地域に実装されました。その他のプロジェクトについても実装に向け更に取組を推進していくとともに、実装されたプロジェクトについてもより多くの方に活用いただけるよう、戦略的な情報発信を進めていく予定です。

（令和4年度第3回西新宿スマートシティ協議会資料）

　昨年12月にメタバースプラットフォーム「DOOR」上に開設されたバーチャル西新宿は、どなたでもオンライン上で体験いただけますので、是非ともアクセスしてみてください。また、今年度の実証で乗り心地が良いなどご好評いただいた自動運転については、来年度は定期的に実証を実施する予定となっています。西新宿の取組を配信しているLINEコミュニティでは、自動運転の走行予定などをはじめ、様々な情報を配信しておりますので、気になる方は是非ご登録ください。

https://door.ntt/web/event_detail/index.html?id=78

　来年度も、昨年9月に設立された西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアムと連携し、西新宿エリアで更なるサービスの実装を進めていきます。

協議会の持続的な運営に向けた検討

　重点ポイントの3つめ「協議会の持続的な運営に向けた検討」に関しては、今年度後半の主な活動として、西新宿のまちづくりの方向性を示す「西新宿地区再整備方針」の策定に向けて、西新宿スマートシティ協議会の活動を踏まえデジタルの活用という観点で連携するとともに、来年度以降の協議会の組織体制について検討してきました。