Dropbox Japanは6月22日、AIを搭載したユニバーサル検索ツール「Dropbox Dash」のベータ版を発表。現在、一部のユーザーを対象に英語で提供している。
AI搭載の仕事用ユニバーサル検索ツール
Dropbox Dashは、Google Workspace、Microsoft Outlook、Salesforceなどの主要なプラットフォームと連携し、様々な場所に散らかっている仕事で必要な情報を、1つの検索バーで素早く見つけることができるAI搭載型のユニバーサル検索。ブラウザー拡張機能の形で提供される模様だ。
機械学習を採用しているため、使えば使うほど学習し、検索結果が改良されていくという。
「Stack」「Start Page」機能も搭載
Dropbox Dashにはユニバーサル検索に加え、URLの保存、整理、取得がすばやくできる「Stack」機能が追加される。
音楽アプリで使われるプレイリストのように、複数のネット上にあるコンテンツを簡単に共有できるという。
さらに、Dropbox DashへのアクセスやStackの表示、最近作業していたコンテンツへのショートカットなど日々の作業を効率的にこなすためのダッシュボードとなる「Start Page」も追加される。
「Dropbox AI」も始動
また、「Dropbox AI」と呼ばれる新しいサービスの一環として、ファイルプレビューにAIを適用。ワンクリックで内容を要約したり、自然言語を使って質問するだけで必要な情報を得ることができるようになるという。この機能は現在アルファ版として米国内の全てのDropbox Proユーザーに提供されている。
将来的にはファイル単位ではなくフォルダまたはDropboxアカウント全体に適用されるという。
次世代の AI スタートアップを育成
また、米Dropboxは6月21日(現地時間)、次世代のスタートアップ企業を支援する、5000万ドルの新しいベンチャーイニシアチブ「Dropbox Ventures」を立ち上げている。
ポートフォリオ企業には資金援助とメンターシップが提供され、AIを活用した新製品の開発を支援する。
「AI Principles」を策定
時代はAIによって大きく変化しようとしている。顧客のプライバシーを保護し、透明性を持って行動する。AIテクノロジーの偏りを制限し、可能な限り公正かつ信頼できるように構築することがこれまで以上に重要になる。
DropboxはAIを活用した新しい製品群を立ち上げるにあたり、上記のような基準を念頭に置いて「AI Principles(AI原則)」を策定。今後数年間にわたり責任を持ってAI製品や機能を開発する際の指針とするという。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります