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10分ほどの動画を書き出すのにわずか28秒77。動画編集をする人にとっては作業効率の向上に役立ちそうだ

まだインテル世代のMacを使ってるなら、ぜひ乗り換えを!

 最後に、Final Cut Proで、WWDCの取材で作った10分程度の動画を1280×720Pixel、シングルパスで書き出してみるテストをしてみた。本機のパフォーマンスからすると、あまりにも小さなデータだったので、わずか28秒77で書き出してくれた。もっと重い動画を日々扱っている人なら、M2 Ultra搭載のMac Studioは圧倒的に待ち時間を短縮して、作業効率を向上させてくれることと思う。

 アップルの公表しているデータによると、Final Cut Proの8Kレンダリングは10コアのインテル Core i9、Radeon Pro 5700XT搭載のiMac 27インチに対して、M2 Ultra搭載機は約5倍、M2 Max搭載機は約3.4倍のパフォーマンスを発揮するという。

iMac 27インチに対して、Final Cut Proで5倍の性能

 また、Autodesk Mayaのリアルタイム3D操作においては、M2 Ultra搭載機は約4倍、M2 Max搭載機は約2.1倍のパフォーマンスを発揮するという。

3DアプリのMayaでも4倍の性能を叩き出した

 インテル世代の最速に近いモデルと較べても、Mac Studioの性能は圧倒的であることが分かると思う。

 アップルが比較対象としてiMac 27インチの最上位モデルを提示していることからも分かる通り、現在のM2世代のチップセット搭載機は、それらの世代のモデルより本当に圧倒的なパフォーマンスを発揮して、処理速度を向上させてくれる。

 もし、あなたが日々の仕事でタスクバーが進むのを待つ時間が長いと思ったり、ビーチボールが回るのを眺めている時間が長いようなら、ぜひ最新のMac Studioを導入して、作業効率を向上させ、快適な仕事時間を過ごしていただきたいと思う。

 

筆者紹介――村上タクタ
 趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 

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