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情シス担当者の“汗と涙”を可視化! PCライフサイクルの4年間でどれだけコストメリットが生まれるか

結局こんなにオトクだった! インテル® vPro® 搭載PCのコスト削減効果を試算してみた

2023年07月03日 11時00分更新

 企業の情報システム(情シス)担当者にとって「ITコストの削減」は永遠の課題である。ビジネスPC調達時の機種選定においても、まずはPCの本体価格が検討のポイントになる。予算の上限が決まっていることもあるし、「同じスペックのPCならば、なるべく安いものを調達したい」と考えるのはもっともなことのように思える。

 だが、ちょっと待ってほしい。ビジネスPCのTCO(総所有コスト)は、本体価格だけで決まるものではない。一般的にビジネスPCは3~4年サイクルで更新されるが、調達~運用~廃棄という一連のプロセスの中では「見えないコスト」も多くかかっている。主には情シス担当者の“汗と涙(=業務負担増)”でまかなわれているこうした「見えないコスト」も、本来はコストとして計算に組み込まれるべきものだ。

 この見えないコスト、情シス担当者の業務負担を軽減するのが「インテル® vPro® テクノロジー」搭載のビジネスPCだ。とは言え、削減できるコストが「見えない」ままだと、社内の稟議書に「PCはvPro® 搭載モデルで調達したい」とは書きづらいだろう。そこで本記事では、インテル® vPro® 搭載によるコストメリットを具体的に試算してみることにした。

3~4年間のPCライフサイクルに潜む「見えないコスト」とは?

 試算を行う前に、まずはビジネスPCのライフサイクルのどこに「見えないコスト」が潜むのかを考えてみたい。

 一般に3~5年間ほどのビジネスPCライフサイクルは、大まかに「調達(購買)」「キッティング」「運用サポート」「セキュリティ対応」「廃棄」といったフェーズをたどる。各フェーズでは、主に次のような作業が発生する。

・調達(購買):調達するPC機種と台数の決定。自社で利用されている業務アプリケーションやデバイスが問題なく動作することを確認しなければならない。
・キッティング:調達したPCの基本セットアップやアプリケーションのインストール。通常、一度に大量の台数をキッティングすることになるため効率化が必要。
・PC資産管理:社内に配布したPC本体、さらにOSやアプリケーションなどのソフトウェア資産も漏れなく資産管理対象とする。
・ヘルプデスク(運用サポート):長い運用期間にはさまざまなトラブルが発生する。迅速に解決できなければ社員の業務がとどこおることになる。
・セキュリティ対応:各種パッチ(アップデート)配信/適用などの定期作業に加えて、サイバー攻撃被害が発生した場合は緊急の対応支援も必要になる。
・廃棄:PCを廃棄する際にはデータの完全消去などの作業が必要になる。

 細かい作業を挙げていけばきりがないが、言うまでもなく、ここにかかるコストの大部分は「人件費」、直接的には情シス担当者の人件費が占めることになる。単純に言えば「情シス担当者の時給×作業時間」が見えないコストの正体だ。

 もうひとつ、ビジネスPCの場合は「社内の運用台数」も考慮に入れなければならない。当然のことだが、キッティングや廃棄の作業は運用台数に比例して増える。加えて、トラブルやサポート依頼も、一定の確率で発生すると考えれば運用台数に比例して件数が増える。運用台数が増えれば、情シス担当者の作業時間も増えるわけだ。

インテル® vPro® でどんな「見えないコスト」=作業負担が軽減されるか

 次に、インテル® vPro® プラットフォーム※注を導入することで、上述したPCライフサイクル管理作業のどれが軽減されるのかを見てみよう。

※注:現在は大規模ビジネス向け「インテル® vPro® Enterpriseプラットフォーム」と小規模ビジネス向け「インテル® vPro® Essentialsプラットフォーム」の2種類がある。以下ではEnterpriseで提供される機能について記す。

 作業負担軽減のための重要な役割を果たすのが、vPro® 搭載PCが備える「インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー(AMT)」と、クラウド型の管理サービス「インテル® エンドポイント・マネジメント・アシスタント(EMA)」だ。

 インテル® AMTは、OSとは独立して動作するチップセット内蔵のソフトウェアで、ハードウェア/ファームウェアレベルの高度なセキュリティ機能や、高度なリモート管理機能を提供する。そしてインテル® EMAは、リモートワーク中のビジネスPCも含めた遠隔管理を可能にする、無償のサーバーソフトウェアだ。

 実はインテル® EMA単体でも基本的なリモート管理はできるのだが、そこにインテル® AMTを備えるvPro® 搭載PCが組み合わさることで、より強力なリモート管理作業ができるようになる。たとえば次のような作業も、ファイアウォール越えのインターネット経由で、なんと「フルリモートで」実行できるのだ。

 ・ユーザーPCの画面を見ながら操作を支援する(リモートデスクトップ)
 ・複数のユーザーPC画面を一度に表示して、まとめて動作を確認する
 ・PCの電源をオンにしてパッチ(セキュリティアップデート)を適用する
 ・ファームウェアの更新やBIOS設定の変更を行う
 ・PCのイベントログや監査ログ、ネットワーク環境などを確認する
 ・ウイルス感染したPCのネットワークアクセスを遮断しつつ、メンテナンス作業を行う

インテル® EMAの画面例(リモートPCのBIOS設定画面を表示)

インテル® EMA経由で多数のビジネスPCを一括監視/操作することも可能だ

 “情シスの悩みランキング”の記事でも触れたが、リモートからはユーザーPCの状況がよくわからず、実はユーザー自身で解決できる簡単なトラブルであっても「ひとまず現場に駆けつける」無駄な時間が発生しがちだ。一方でvPro® 搭載PCならば、まずはリモートから状況を詳しく把握し、本当に必要な対応が取れる。上述したとおり、ウイルス感染PCのメンテナンス作業すら行える強力なリモート管理機能なので、情シス担当者自身がリモートワーク、ハイブリッドワークに切り替えることも決して夢ではない。

■ まとめ動画:こんなにコスト削減できる! インテル® vPro®搭載パソコンで「見えないコスト」を減らそう


 
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