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Mac初心者が「できる限りお得」にMacを買う方法

安くはないMac。少しでも安く買いたいと、誰もが思っている

 安くないMac。最近、円安の影響もあって日本人にとってはさらに高価に感じる価格設定になっている。ここでは、可能な限り、Macを安く買う方法をお教えしよう。

アップル製品にほぼ値引きがない理由

 まず、理解しておきたいのは「通常、Macには値引きはほぼない」ということだ。

 これは25年以上前の、Macが不人気だった頃の値引き合戦に由来する。発売されたばかりのMacは非常に高価で、モデル末期には叩き売り……という状態が繰り返されていた。新品の頃には高すぎて買えないが、安くなって叩き売りされている商品は魅力的に見えない。

 そこで、1997年に暫定CEOとしてアップルに戻ってきたスティーブ・ジョブズが、モデルサイクルを通じて値段が変化しないように市場を整理した。だから、アップル製品は発売日からモデル末期まで、ほぼ変わらない一定の価格で販売されるのだ。

 「だから、いつでも安心して同じ価格で買ってください」これがアップルのメッセージなのである。

アップル製品は「アップル正規サービスプロバイダ」であれば、どこで買ってもさほど価格は変わらない

アップル製品はポイントが少ないケースも

 とはいえ、少しでも安く買いたいもの。どうすればいいか。いくつか新製品を安く買う方法はある。たとえば、調べれば多少の価格差はあるので、価格.comなどで値段の安いショップを探すこと。

 しかし、安さを追求すると、販売店が無店舗であったり、初期不良サポートが対象外というケースもあり、それこそパソコンに詳しくない人にはお勧めできない。特に、価格差の少ないMacをわずかに安く買うためにそんなリスクを冒すべきではない。

 また、初心者の方には、メルカリやヤフオクなどの中古品もお勧めしたくはない。ベテランユーザーなら、その商品の諸元と価格を判断して、損か得か、どんなリスクがあるかを見極められるが、初心者の方にそれは難しいだろう。

 アップル製品は、最新型の新品が常にベストだと思う。家電量販店なら、多少ポイントが付いてお得な場合もあるが、アップル製品の場合、発売されたばかりのモデルにはほとんどポイントがつかないこともある。

Appleストア「認定整備済み品」はお勧め

 それでもどうしても安く買いたいという人に勧めたいのはアップルの認定整備済製品だ。

少しでも安く買いたい人にお勧めなのが、アップルの「認定整備済製品」。ニーズに合うモデルがあれば、非常にお買い得だ

 ここでは、一度販売されたのに何らかの事情で返品されたり、不具合があって戻ってきた製品が販売されている。不具合は修理され、点検されているので、ある意味新品よりも安心だ。新品同様1年間の製品保証もついている。

 ただし、常時ラインナップが揃っているわけではないので、常に自分の欲しいモデルが出ていないか、チェックする必要がある。

Appleストアで損して得取れ

 筆者が初心者の方にお勧めしたいのが、リアル店舗のAppleストアでの購入だ。もちろん、定価での販売になるが、近隣の量販店で値引きがさている場合には、その価格まで値引きしてくれることもある。

 スタッフが懇切丁寧に商品について解説してくれるし、どんなスペックの製品を選べばいいのか、細かく解説してくれる。

 Appleストアのスタッフにはノルマもなければ、売らなければならないという義務もない。場合によっては近隣の店を勧められることもあるし、「今は待った方がいいですね」というアドバイスをくれることさえある。また、購入後、無料で初期設定を教えてくれるサービスや、使い方を教えてくれるサービスもある。

アップルストアのスタッフは、顧客の満足だけを目標にしている。彼らは無理して売ろうとさえしないのだ

 彼らは、アップルの社員として、ユーザーに満足してもらうことだけを考えているのだ。だから、払うお金は定価で、ほぼ値引きがなかったとしても、安心感、満足感は大きいはずだ。

 

筆者紹介――村上タクタ
 趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 
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