グーグル傘下のGoogle Cloudは6月8日(現地時間)、同社が提供する機械学習プラットフォーム「Vertex AI」において生成AIサポートの一般提供を開始すると発表した。
「PaLM 2」や「Imagen」が使える
Vertex AIはAIアプリケーションの開発・運用が簡単に行える機械学習プラットフォームとして2021年に提供開始されたサービス。
今回のアップデートにより開発者は、グーグルの最新LLM(大規模言語モデル)「PaLM 2」やText to Imageモデルの「Imagen」をはじめ、Vertex AIで利用できるモデルを集めた「Model Garden」に含まれるすべてのモデルにアクセスできるようになるほか、最近発表されたコード補完、生成、チャットのための「Codey」モデルもパブリックプレビューとして利用できる。また、今後サードパーティ製モデルも追加されるようだ。
また、Vertex AIはこれらのモデルだけではなく、モデルを調整、展開、管理するのに役立つ各種ツールも用意しており、専門家から初心者まで、あらゆる分野の開発者やデータ科学者が、Google Cloud上でエンタープライズ対応のサービスを使って生成AIアプリを構築できる。
グーグルは新しいモデルがグーグルの「責任あるAI原則」に適合しているかを厳密に評価しており、利用するデータは他のGoogle Cloud上にあるデータ同様、転送中も保存中も暗号化され、グーグルが開発するモデルのトレーニングに使用されることはない。生成AIをセキュアな環境で使用したい企業にとっては選択肢の1つになるだろう。
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