みなさんこんにちは。2024年の3月に迎える30周年に向けて、これまで実施してきましたさまざまなプロジェクトが、どのように誕生したかというプロセスを、ご紹介していく「ラー博にまつわるエトセトラ」。
2022年7月より、過去にご出店いただいた約40店舗の銘店を2年間かけて、3週間のリレー形式で出店していただく「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」と、2022年11月7日より、1994年のラー博開業時の8店舗(現在出店中の熊本「こむらさき」を除く)が、3ヶ月前後のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度“94年組”」がスタートしました。おかげさまで大変多くのお客様にお越しいただいております。
前回の記事はこちら:あの銘店をもう一度第16弾 ハリウッド発 "逆輸入ラーメン"「IKEMEN HOLLYWOOD」
過去の連載はこちら:新横浜ラーメン博物館のウラ話
あの銘店をもう一度の第17弾は、逆輸入ラーメン第3弾であり、ラー博史上初となる外国人店主のお店イタリア・ミラノ「カーザルカ」さんの登場です! 出店期間は2023年6月6日(火)から6月26日(月)です。
ラー博史上初となる外国人店主ルカ・カタルファモ(Luca Catalfamo)さんは、1977年イタリア・ミラノ生まれ。世界各国で料理の修業をしていた頃、ニューヨーク「一風堂」でラーメンと出合い衝撃を受けました。
その後、ロンドンのうどん店でダシの勉強をし、ラーメン店を開業することを決意。そして日本に渡り1ヶ月間、毎日3食以上のラーメンを食べ続け、自分が作りたいラーメンのイメージを固め2013年9月、ミラノに「CASA RAMEN」をオープン。一切の宣伝もなく口コミだけで人気店となり、ラー博出店後は、メディアや講師として引っ張りだこで、今やイタリアを代表するラーメン店主として広く知られています。
現在は、本店を含めミラノ内で3店舗を運営しております。
※ミラノ本店は「CASA RAMEN」の屋号ですが、日本では「CASA LUCA」の屋号で運営しております。
イタリアは「マンマの味が世界一」と考える国民性で、他の国の食文化を受け付けにくい傾向があります。実際のところ、ミラノには、隣接国にもかかわらずフランス料理店が1軒もありません。そんな中「CASA RAMEN」は、パスタという世界を代表するイタリアの麺文化があるにもかかわらず、地元の人々に受け入れられ、人気を博しています。
2015年のラー博出店時のキャッチコピーは「パスタ王国イタリアが認めた"ミラノとんこつ"が日本初上陸!!」。それほどイタリアで受け入れられたということです。
「とんこつラーメン」と言えどもさまざまなスタイルが存在します。ルカさんが作るとんこつラーメンは、日本のとんこつラーメンをベースにイタリア料理の技法が反映されている、言わば「ミラノとんこつラーメン」です。
あれから約8年が経ちましたので、今回は進化した「ミラノとんこつ」をご提供します。
スープは豚骨を100%使用し20時間かけて作り上げます。タレは2種類の醤油に和だしを加え、香味野菜をオリーブオイルでグリルしたものを漬け込みます。臭みがなくクリーミーな味わいが愉しめます。
麺にはパスタ用デュラムセモリナ粉とイタリアパンに使用される小麦粉をブレンド。程よいモチモチ感と歯切れの良さが特長の中細ストレート麺です。
チャーシューは豚バラ肉にイタリア産岩塩を擦り込み、グリルしたものを真空低温調理で柔らかくしっとりと仕上げています。パンチェッタの製法を取り入れ、豚の旨味を引き出しております。
カーザルカのもう1つの看板メニューはイタリアンのテイストが盛り込まれた、ミラノ本店でも人気の「ペペロンチーノ和え麺」。今回は2023年度バージョンで提供いたします。
今回、3週間の復活に伴い、店主のルカ氏も来日します。1週間前から日本に入り、試作を重ね、皆様に2023年バージョンのラーメンをご提供いたします。
~ルカ氏よりメッセージ~
「今回の企画はとても嬉しいニュースです。ラー博出店時はまだまだラーメンの技術や知識が足りませんでした。あれから8年が経ち、私も色々な経験を積みました。ミラノとんこつもアップグレードしたものをお出ししますし、今回だけのスペシャルラーメンも考えております。日本の皆様にお会いできるのを楽しみにしております!」
今しか食べられない、今だから食べられる貴重な逸品をこの機会に是非!
次回は、銘店シリーズ第18弾は佐賀・唐津「らぁ麺むらまさ」さんです!
お楽しみに!!
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