【現地取材】軽いけど、大画面。15インチMacBook Airの奇妙な感想
大きいからお買い得!?
不思議なもので、人には大きい方が得という心理がある。デジタルデバイスの場合、小さい方がコストがかかることが多いのだが、人は大きい方にお金を支払いやすい。
たとえば、iPhone 13とiPhone 13 miniを較べると、使ってる部品はほとんど同じなのに、人は「iPhone 13 miniの方が安価であるべき」と思ってしまう。アップルとしてはかかるコストは、A15 Bionicや1200万画素のデュアルカメラを含めて、あまり両者に差はないと思う。だが「mini」は安く売らないといけないということなのだ。
「ならば……」ということでは、iPhone 14世代では、iPhone 14と、iPhone 14 Plusという大型のモデルが用意された。「その方が素直にお金を出してもらえる=アップルの収入は増える」ということだ。「私は高くてもminiを買う」という人もいるが、そういう人ばかりではない。
つまり、大きなMacBook Air 15インチは、13インチより多少値段が高かったとしてもお買い得感を感じてしまうのだ。
さらに、重さに関しても1.24kg→1.51kgと270g重くなってるが、見た目に対してはむしろ「軽っ!」という印象を生んでいる。ちなみに、15インチあるのに14インチMacBook Proより、90~120g軽いのだ。
大きさとサイズは比例しないMシリーズMac
従来、大きい方が熱容量の関係もあってハイパフォーマンスである場合が多かった。しかし、熱をあまり発生しないApple Siliconのおかげで、「大小どちらも同じ性能」を持つマシンを作れるようになっている。
事実、MacBook Proも14インチと16インチはほぼ同じ(バッテリー持続時間だけが違う)性能になっている。大きい方が高性能だという時代ではなくなったのだ。
筆者などはMacBook Air 13インチを持ち歩いて、家では外付けディスプレーに繋げばいいと思うのだが、MacBook Air 15インチのユーザーイメージは、家に外付けディスプレーなんかない……という人。ならば15インチの大きな画面は魅力的だ。
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