「DirectX」を「Metal 3」に変換
アップルは6月6日(現地時間)、WWDC23においてWindowsのゲームソフトをMacに移植するツール「Game Porting Tool」を発表した。
WindowsゲームをMacに移植するためには通常、ソースコードの再コンパイル、カスタムシェーダーの変換、グラフィックサブシステムの再実装、オーディオ、入力、HDRレンダリングの変換など、複雑なプロセスを必要とするが、このツールを利用すればこういった複雑な作業なしにWindowsゲームをmacOS上で動かすことができるようになるという。
Game Porting Toolは、macOS上でWindowsゲームを実行するための「Wine」ベースのソリューション「CrossOver」のソースコードで提供されており、Intelベースのx86命令とWindowsのAPIをApple Siliconに翻訳する。さらに、Windowsゲーム処理API「DirectX」の命令をAppleのAPI「Metal 3」に変換する機能も搭載しているという。
WWDC23で発表された「macOS Sonoma」には、CPUやGPUの優先度を高め、音声遅延やコントローラの入力遅延を抑える「ゲームモード」の導入も予定されている。
ことゲームに関してはWindowsユーザーを羨望の目で見続けてきたMac派ゲームユーザーの悲願がついにかなうことになるのだろうか。期待して待ちたい。
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