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【実機体験】Apple Vision Proはメガネユーザーも裸眼のまま快適

2023年06月07日 18時20分更新

内蔵スピーカーのサウンドは切れ味抜群。ただし開放型なのでコンテンツによっては音がもれやすく感じられました

内蔵スピーカーが“いい音”だった

 4K映像の美しさもさることながら、本体に内蔵するスピーカーの音質が良かったことにも筆者は注目しました。まるで耳に直接装着するヘッドホン・イヤホンで聴いているみたいに力強く鮮明なサウンドです。

 でもやはり“完全開放型”なので、周囲にいる人の声は聞こえてきます。また映画や音楽を再生すると、コンテンツの音声は外にも聞こえます。本体のスピーカーをオフにして、Bluetoothで接続したAirPodsに切り換える機能もあると良さそうですが、今回のデモではその可否を確認できていません。今後取材により調べることができたらまた報告したいと思います。

ヘッドマウントスタイルの“空間コンピュータ”は
とても魅力的だった

 今回は短時間のデモンストレーションの中で、Apple Vision Proを使って視聴できる様々なタイプのコンテンツを体験することができました。その中で筆者が最も圧倒させられたのは、本体のメインカメラが取り込んでディスプレイに表示する実世界の映像が、自分の目で見る風景とほぼ違和感なく見られることでした。Apple Vision Proを装着したまま自分のiPhoneを手に取ってみても、オブジェクトの大きさは実物とほぼ変わりません。カメラが取り込む映像が、ディスプレイに遅延なく表示されるので、席を立って室内を自由に歩き回ることができます。

カメラから取り込まれる映像の違和感がないので、装着したまま室内を自由に、かつ安全に歩き回ることができました

 筆者がもしApple Vision Proを買うことができたら、アップルが提案するヘッドマウントスタイルの“空間コンピュータ”として、日々のビデオカンファレンスによる取材や原稿の執筆にフル稼働させたいと思いました。現在MacやiPhone/iPadによる利用に最適化されたアプリケーションも、本機が搭載するvisionOSに素速く最適化できるプラットフォームも用意されているそうです。

 Apple Vision Proは高価なデバイスですが、ビジネスパーソンの働き方を革新するアイテムとしても、発売時から多くの関心を集めるだろうと思います。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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