20周年の懐かしさと新しさが共演するラインアップがスゴイ
21kgの超ド級ケースにファンまみれのCPUクーラーも!? SilverStoneブースレポート
ATX 3.0対応の電源ユニットを豊富にラインアップ
今回、ブースでは電源ユニットも展示された。目玉となるのは、ハイエンド電源ユニット「ZEUSシリーズ」の新製品だ。今回のZEUSシリーズでは、80 PLUS Titanium認証で1350Wと1650Wという大容量モデルをラインアップ。ただし、日本の家庭用コンセントの電圧(100V)では1250Wまでしか出せないとのこと。
今回のZEUSシリーズには、新機能としてファンの回転数切り替えスイッチも搭載された。セミファンレスとPWMモードのほか、常時フル回転で回るモードも搭載しており、常に最大限の冷却パフォーマンスを発揮することも可能だ。
なお、今回SilverStone製電源ユニットの各シリーズが展示されていたが、その型番に“R”が付いている製品については、ATX 3.0に対応し、12VHPWRを搭載している。GeForce RTX 40シリーズなどのビデオカードに採用されている12VHPWRにしっかり対応することで、最新のゲーミングPCなどにも使いやすい。
そのほか、ワークステーション向けの電源となる「Geminiシリーズ」も展示されていた。このシリーズはモジュール式になった電源ユニットを挿し込んで使用する製品。例えば、「Gemini 900A Gold」は、900Wのモジュールを2基まとめて、1つの電源ユニットとして利用できるという独特な製品だ。
通常の電源ユニットでは供給できない高い電力を、より小さなスペースで供給できるようになるため、消費電力の多いシステムを使う上では有用だ。モジュール単体での発売も予定しているとのことで、万一故障した際にも取り換えが可能となる。
ワークステーション向けラインアップが充実
今回のブースでは、SilverStoneが昨今力を入れているワークステーション向けのPCケースも多く展示されていた。SilverStoneのワークステーション向けケースでは、多数のドライブベイが備え付けられ、引き出すことも容易な構造で使いやすい。
さらに、物理的なキーロックがしっかりと備えられていて、セキュリティー面も安心だ。全体的にエアフローにこだわった設計となっていて、メッシュパネルやラジエーターの配置など独特な設計になっているものも多い。また、キャスター付きのモデルなど、ワークステーションならではの発想で設計された製品も見られた。
昨今、PCケース市場では見た目を重視したゲーミングモデルなどの人気も高いが、よりハードな使い方が想定されるワークステーションでは熱やセキュリティーなど通常のPC以上に気を使う必要がある。実用性において非常に信頼の置けるつくりになっているのが見て取れた。
自作erに寄り添って20周年
今後のSilverStoneにも期待!
ほかにも、SilverStoneはかなり広く製品展開しているため、SilverStoneブースには多種多様なパーツが展示されていた。まさに“かゆいところに手が届く”幅広いパーツのラインアップが、20年という歴史の中で同社がPC自作ユーザーに愛されてきた所以だろう。
今回のCOMPUTEXでは、同社の歴史を感じる部分もあり、かつ時代に即した斬新なアイディアも見ることができた。今後のSilverStoneの展開にも、大いに期待したい。
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