決済用スマホもカッコいいデザインに
合体式モデルが登場
最近は飲食店でもレジに行かずに座席で支払いできるお店が増えている。店のスタッフが持つ決済端末を使えばテーブル会計も簡単にできるわけだ。決済端末はAndoridスマートフォンがベースで、そこにレシート印刷用のプリンターなどを組み込んだ製品がよく使われている。iminの決済端末「Swift 1」も同様の製品だが、業務用端末とは思えぬ高いデザイン性が魅力。しかも、プリンターやバーコードスキャナーは合体式で、スマートフォン本体だけでも使うことができる。
Swift 1本体はAndroid 11を搭載するスマートフォンで、6.5型(1600×720ドット)のディスプレー、リア500万画素とフロント30万画素のカメラを搭載する。チップセットは不明でオクタコア1.6GHzプロセッサーを搭載、メモリー構成は2GB+16GBまたは4GB+32GB。業務用端末なので十分なスペックだろう。
最大の特徴である合体式のモジュールは1D/2Dバーコードリーダー「Swift 1 Scanner」と58mmのロール紙が使える「Swift 1 Printer」の存在だ。どちらもSwfit 1上部からはめこみ、脱落しないようにネジで固定できる。倉庫などの在庫管理をするときだけスキャナーを装着して使う、なんてこともできる。
そしてどちらのモジュールも金属パーツを多用しており、デザインもスタイリッシュだ。
決済端末は様々な製品が販売されているものの「いかにも業務用」という製品では、お店によってはその場の雰囲気にそぐわないということもあるだろう。iminはレジのPOS端末などもデザインが良く、「iF DESIGN AWARD」を受けた製品もある。いずれ日本でもiminの製品が見られるようになるかもしれない。
デュアルeSIMを搭載
業務用端末にも5G化の流れ
日本にはキャリア向けの固定モバイルルーターなどを展開しているAskeyは業務用の5Gスマートフォンを展示していた。開発中のモデルで販売時期などは未定だが、いよいよ業務用端末も5G対応製品が登場する。各国の5Gの展開はまだこれからといったところだが、工場などに自前の5Gを設置するプライベート5G(ローカル5G)の普及が広がっており、たとえばドイツではフォルクスワーゲンの工場で導入済み。
Wi-Fiよりも回線の安全性が高く低遅延であり、工場内のロボットや自走式搬送車のコントロールなどにプライベート5Gの活用は優位だ。そのようなローカル5G環境下で使う業務用端末も5G化が求められているのである。
2つのモデルが展示されていたが、写真左側の製品だけスペックは判明。チップセットはIoTデバイス向けのクアルコムQCM4490で5Gモデムも内蔵、6型ディスプレー(1920×720ドット)、1600万画素+フロント800万画素カメラ、メモリーは8GB+128GB。デュアルSIM対応だがnanoSIM 2枚に加え、eSIM 2枚仕様のオプションにも対応する。
牡蠣の貝殻をUSBケーブルに
業務用製品が続いたので、最後は台湾ならではのコンシューマー向けの製品を紹介する。Avierの「One Step」は牡蠣の廃貝殻をケーブルに利用した廃棄物再利用のエコな製品だ。台湾は牡蠣の産地としても知られているが、大量の貝殻が廃棄物として産出されてしまう。そこでその廃貝殻を高温で処理して粉末とし、ケーブルの素材に混ぜることで再利用をしている。さらにコネクター部分は火山の粘土質の壌土から生み出したセラミック素材とし、強度も高めている。
実際にケーブルを触ってみたところ、若干の硬さは感じられるが十分な柔軟性はあり、日常的に普通のケーブルとして使うことができると感じられた。スマートフォン本体やパッケージにリサイクル素材を使う動きが活発化しているが、そのスマートフォンを充電したりデータ転送するケーブルも、これからは環境にやさしい製品が求められるようになるだろう。
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