二次元と三次元の隔たりを埋めたコスプレイヤーたち
作品が持つ世界観やキャラクターの魅力を考えるコスプレイヤーは、現実と架空の世界の融合……言い方としては「2.5次元」になるのでしょう。集客が桁違いに多いコミケに参加するコスプレイヤーが増えるたびに脚光を浴び、写真を撮ることが好きなグラビアファンを巻きを込んでいきました。令和になってから人気コスプレイヤーがどれだけグラビア業界を席巻したかは、各誌の表紙を見ればわかりますよね。グラビアの傍流から主流に躍り出るという、驚異的な成長を遂げました。
TwitterやInstagramをはじめとしたSNSの存在も見逃せません。日々アップされる写真のなかには特定のテーマに沿って加工されたもの、アプリでレタッチを施されたものなどが当たり前です。SNSのなかでは現実と架空の世界の境目はなくなりつつあります。有名なグラドルやコスプレイヤーがInstagramに写真をアップしただけで記事が作られて話題になるのであれば、AIグラドルの登場は時間の問題だったのかもしれません。
グラビア業界の活性化を狙ったものか
まだ登場したばかりなのでこれからどう進んでいくかを予測するのは難しいですが、従来とは異なるファン層の獲得につながったり、「私たちがもっとがんばらなきゃ」と生身のグラドルが奮起するきっかけにはなりそうです。賛否両論の末、「やっぱり生身のグラドルのほうがいい」という流れになるかもしれません。いずれにしてもAIグラドルの掲載は、グラビア業界の活性化を狙ったものではないかと考えています。
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