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【レビュー】M2 Pro搭載MacBook Pro 14インチは真の「プロ向けノートブック」の正常進化だ

2023年06月04日 12時00分更新

驚愕の27時間超のバッテリー持続時間

 パフォーマンス評価のためのベンチマークテスト結果は別記事にまとめると述べたが、バッテリーの持続時間を計測するテストの結果は、ここに示しておく。Apple Siliconの2.5世代目、M2 Proチップでどれだけ省電力化が実現できたのか、大いに気になるところだろう。

 テストは、いつものようにYouTube上にあるアップルの過去の製品発表イベントの公式ビデオを集めたプレイリストを、Wi-Fi経由でSafariで連続再生し、バッテリーがフルの状態から残量が0%になって、強制的にスリープ状態になるまでの時間を計測する。フォーマットは1080pで、テスト中はフルスクリーン表示とした。画面の明るさは、オンスクリーン表示で目盛り6個が点灯した状態、音声のボリュームは最小限で、目盛り1個が点灯した状態とした。

 今回は、M1 Pro搭載の前モデルと、M2 Pro搭載の新モデルを、同じ14インチで比べている。結果を、バッテリーまわりの仕様とともに示そう。

 YouTubeビデオの連続再生時間は、旧モデルが22時間弱だったのに対し、新モデルでは27時間39分と、驚異的な結果を示した。これは、M2チップ搭載のMacBook Air(27時間53分)、MacBook Pro 13インチ(27時間59分)にはわずかに届かないものの、ほぼ同等と言っていい連続再生時間だ。仕様では、Apple TVアプリのムービー再生時間が示されていて、旧モデルでは最大17時間、新モデルでも最大18時間となっているので、それよりも大幅に長い時間の再生が可能ということになる。

 バッテリーを使い切った残量0%の状態から充電を開始し、100%になって充電が停止するまでの時間も計測した。旧モデルでは1時間32分、新モデルでは2時間0分だった。この違いには明快な理由がある。バッテリー容量はどちらも70Whで同じながら、テストに使用した付属の電源アダプターが旧モデルは96W、新モデルは67Wだからだ。旧モデルは、標準の8コアCPUを10コアにカスタマイズしたものだったため、標準の67Wではなく、96Wのアダプターが付属していた。

 なお新モデルでも、CPUを12コアにカスタマイズすると付属のアダプターが96Wになるほか、標準の10コアモデルでも、オプション(+2880円)で電源アダプターだけ96Wに変更することも可能となっている。充電時間を短くしたいという人は、一考の価値のあるオプションだろう。

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