台湾・台北で開催されているIT関連展示会「COMPUTEX 2023」を取材中、見覚えのあるロゴの入ったスマートフォンアクセサリなどを見つけました。黄色い背景に赤い貝殻、全世界でエネルギーや石油関連事業を展開しているシェルのロゴの入ったスマートフォンや自動車向けの周辺機器やアクセサリー類です。
シェルのロゴが入っているだけで、しっかりした製品と感じられます。USBケーブル(Lightning、Type-C)はノベルティーグッズと思いきや、シェルブランドの製品として販売されているもの。日本でも発売予定だそうです。
ケーブルもよく見るとコネクター部分にシェルのロゴが入り、ケーブルを止めるバンドは黄色で赤い貝殻がプリントされています。さりげなくシェルの製品であることがわかると思いきや、イエロー&レッドなシェルカラーが存在感を大きくアピールしています。
USB充電器はEUのプラグになっており、ヨーロッパ向けの製品。日本などほかの国への展開はまだ未定です。入力は100から240V対応なので、プラグさえ合えば日本でも使えるでしょう。充電器とケーブルがあると、スマートフォンもあったらいいな、なんてちょっと思ってしまいました。
さて、最近日本でも製品が増えている大容量のポータブルバッテリーも、シェルは複数の製品を出しています。ポータブルバッテリーは2000Whの超大容量タイプから300Whの小型モデルまでニーズに応じて選べるラインナップ。市販されているポータブルバッテリーは、本体カラーが黒など落ち着いた色合いのものが大多数ですが、シェルが作るとイエローボディーが目立つ存在に。アウトドアでもどこにバッテリーがあるか一目でわかります。
日本でもクラウドファンディングでいくつかの製品を販売したそうです。296Whの小型タイプは3.1kgと軽量で、本体のハンドルを持って片手でも楽に持てる大きさ。100Vの出力にも対応し、USB Type-CはPD65W出力もできるため、USBケーブルでノートPCの充電もできます。キャンプから緊急時まで合計8個の出力端子があるので様々な用途にも利用可能。スマートフォンなどの充電はもちろんのこと、32インチTVを約4時間使うこともできます。
なお、ポータブルバッテリーを充電するための折りたたみ式太陽電池もシェルブランドで出しています。こちらは太陽の光を効率よく吸収させるためか、黄色のカラーは採用されず、全体は暗い色でまとめられています。
モバイルバッテリーを大型化させたジャンプスターターは、自動車のバッテリーが切れてしまったときも付属のケーブルを使ってエンジンをかけるだけの給電ができるもの。USB端子もあるのでモバイルバッテリーとしても使えます。シェルといえばガソリンを思い浮かべる人が大半でしょうから、自動車用のアクセサリーとしてシェルのロゴのついた製品は安心感があります。
シェルの製品はケーブルや充電関係だけに留まりません。電動キックボードもまもなく発売になります。ライトグレーカラーのスリムなモデルは一般向けに販売される予定で、ハンドル部分を折りたたむことでクルマに積めるなど持ち運びも可能になります。最高速度は販売する国向けに調整される予定。日本への投入も検討中とのこと。
ブラックボディーのモデルはやや大型で高出力。こちらはシェアサービスなどをターゲットにしています。使わないときは黄色いスタンドに前輪とハンドル部分を収納して固定しておくことができますが、スタンド内部にはワイヤレス充電機が設置されています。つまり使用後にスタンドに立てておくだけで充電ができるのです。キックボードからバッテリーを外したりコンセントにつなぐ必要がないのは便利でしょう。シェルの貝殻ロゴのついたキックボードやケーブル、いずれ日本でもよく見かける製品になるかもしれません。
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