Amazonが5月18日に発表したスマートスピーカーの新製品「Echo Pop」の出荷が始まった。
スイカのように、球体をスパッと切った半球状の新デザインが特徴的。机の上に置くと、49.5mmのスピーカーが自然に相対し、音楽を高音質に楽しめる。設置面積も10×10cm以下に収めており、ベッドサイドやラックなどさまざまな場所に置くことができる。
コンパクトサイズながら機能十分、カラバリも楽しい!!
5月30日には発表会も実施された。この日は、EchoシリーズやFire TVシリーズ向けに、“使えるギャル語”機能を6月30日までの期間限定で提供することも発表。これにちなんで、ゆうちゃみさんがゲスト出演した。また、自身も熱心にEchoスピーカーを使っているというお笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也さんが、相方の屋敷裕政さんと一緒に登壇。Alexa通(アレクサー)として、フリップを使った解説も担当した。
Echo Popのターゲットは若者だ。
Amazonデバイス 事業部長の橘宏至氏によると、この1年、10代、20代のAlexa利用率が特に増加しているという。直近の2022年3月~2023年3月のデータでは18~24歳が53.4%、25~34歳が51.8%と高い伸長率を示している。また、家庭に複数台のEchoデバイスを置くケースも増えている。そこで、Z世代などと呼ばれる若年層をターゲットに、ストリーミング音楽再生などを手軽に楽しめるエントリー機種として開発しているという。
エントリー機種と言っても、Amazon独自のAZ2プロセッサーを搭載するなど、機能については上位機に劣らない内容だ。既発売の「Echo Dot」と「Echo Dot with Clock」も球体に近い形状で省スペースだが、若干コンパクトになり、より低価格の機種となった。Popという名称を体現するように、カラフルなラベンダーとティールグリーンのカラバリを選べる点もポイントだ。
一方、Echo Dotとの比較では、温度センサー(室温に合わせてエアコンを動作させるといった応用が可能)など一部の機能が省略されている。とはいえ、ロスレス音源を含む音楽、ポッドキャスト、オーディオブックなどの再生、天気予報やニュースの確認、タイマーやリマインダー、スマート家電機器との連携などEchoシリーズならではの機能は問題なく利用できる。スマートホームデバイスの標準規格「Matter」もサポートする。
なお、5月18日の発表にもあったように、Alexaは生成AIへの対応を進めている。まずは英語環境からだが、独自の言語モデル(Alexa Teacher Model)を通じたサービスを展開し、音声操作の体験を高めていく。
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