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PlayStationブランド初の完全ワイヤレスイヤホンを勝手に予想する

2023年05月30日 13時40分更新

 5月25日にソニー(SIE)がPlayStationブランド初の完全ワイヤレスイヤホンを年内に発売すると驚きの発表をした。発表ではあまり詳細は述べられていないが、新しいワイヤレス技術を用いた「低遅延」で「ロスレスオーディオ」を再生できるものということのようだ。情報は少ないのだが、このイヤホンを推測してみる。

PlayStaionブランドの完全ワイヤレスイヤホン(Earbuds)の説明は動画の25秒付近から。

本命は2.4GHz帯の独自無線技術採用か

 この連載でもゲーミングの世界と高級イヤホンの関係について書いてきた。簡単にまとめるとゲーミングの世界では敵が来る方向を察知するといった目的で、優れた音響性能(空間再現性や遅延の少なさ)を持つ高級イヤホンが必要な場合がある。例えば、ハイエンドのヘッドホンで知られるAudezeも、ゲーミング用途をうたうヘッドセットを販売している。しかし、多くのワイヤレスイヤホンはBluetoothを使った接続になるため、(圧縮などによる)音質低下が避けられず、遅延も大きくなるという問題がある。eスポーツの大会においては一流スポーツ選手並みの反射能力が求められるということもあり、Bluetooth接続がかかえる音質と遅延の問題は致命的だ。

 ひとつの解決策は2.4GHz帯の独自通信を用いるもので、Audezeのゲーミングヘッドセット「Penrose」(ペンローズ)も同様のアプローチをとっている。製品にはUSBドングルが付属していて低遅延とロスレス接続を可能としている。もちろんPenroseのドングルはPS5でも使用ができる。

 PlayStationブランドの完全ワイヤレスイヤホンが出ると聞いて、最初に思いついたのはこうした2.4GHz帯の独自方式を使った通信を採用するのではないかということだ。

 以下はあまり根拠のない推測だが、例えば充電ケースとPS5をUSBでつなぐことでケースが送信機になることもありえる。実際に最近の完全ワイヤレスイヤホンでは、Bowers & Wilkinsの「Pi7 S2」のように充電ケースにUSBやアナログケーブルを接続できる端子があって、有線で入力した信号を無線に変換して送信できるものがある。(Pi7 S2の場合はBluetooth/aptX Adaptiveコーデックによる伝送だが)USBデジタル接続であれば容易に低遅延かつロスレスの伝送を実現できるだろう。

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