観光地へ行くと、超長い自撮り棒を地面に立てて自撮りしてる人を見かけません?
1m以上の長い自撮り棒なんだけど、グリップ部分がぱかっと三つに割れて、簡易三脚として地面に立てることができて、しかも着脱式の小さなBluetoothリモコンを装備してるので、そのまま自撮りもできるというしろもの。まあ、本職の三脚に比べると、風が吹いたら倒れるとか、地面が斜めだとちゃんと立たないとかあるんだけど、1m超の長い自撮り棒って猫を撮るときもいいんじゃね、と思ったのである。
猫と出会って、手元にはスマホしかない、スマホの望遠だと画質がイマイチ、近寄ったら逃げちゃう(あるいは近寄れない場所にいる)……、さあどうするってとき、長い自撮り棒にスマホを付けちゃえば1mは近寄れるじゃん。人間を怖がる猫でも、スマホだけなら「何だ何だ?」って目で見てくれそうじゃん。
というわけで、どのくらい実用的か実験。用意したのはベルボンの「Coleman セルフィースタンド ロング」。普段は約24cmなのだけど、スマホを付けてぐいっと伸ばすと、最高で約1.3mまで伸びるのだ。これを持って手を伸ばせば、かなり近寄れるはず。
検証場所は、いつもの「保護猫シェルター QUEUE」。ここは猫カフェじゃないので、人に慣れてる猫もいれば、慣れてない猫もいる。慣れてない猫は近寄ると……びっくりしてヒュッと電光石火の速さで爪が飛んできたりするのだ。そういうとき、長尺自撮り棒の出番である。
そうしたら、警戒しつつ、じっと「何が来たんだ?」って顔でカメラ目線してくれた。
これは、なかなか使えそう。
物の陰に隠れちゃった猫も、人が入り込めなくたってスマホだけなら近寄れる、というわけで撮ってみたのが冒頭写真。ソファーの裏に隠れてたのだ。黒に混じった白い毛がカッコいい美猫さんでした。
自撮り棒の先端は、角度を変えたり縦・横を切り替えたりと比較的自由に動くので、高い所にいる猫もこれでOK。
って、スマホを天井にくっつく高さまで上げたら、猫も負けじと天井に耳を。。。そうそう高低差を極端に表現したいときは、超広角カメラがおすすめ。
さらに、インカメラを使えば自撮りもOK。
人慣れしてる猫って、とことことやってきて、こっちにお尻を向けてちょこんと座ることってよくあるじゃない。背中は君に任せた、っぽい感じで。
ああいうときも、自撮り棒があれば、うにっと猫の前にスマホを持っていって自撮りできるのだ。これはまあ、そこまで長い自撮り棒じゃなくてもイケるけど、手元にBluetoothシャッターがあるのがうれしい。
自撮り棒が写るのはしょうがないってことで。
もちろん、縦位置でもOK。
というわけで、Bluetoothリモコン付きの長尺自撮り棒(あるいはセルフィースティックロング)は、スマホでの猫撮りに役立つぞ、という話でありました。
自撮り棒の先に、ネコジャラシなどくくりつけたら、もっとダイナミックな写真を撮れるかも、と今思いついたので、今度やってみよう。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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