vProでできるアプローチは?
情シスの悩みというと、システム面の専門的な内容を思い浮かべたが、実際に聞いてみると、むしろ他の社員とのコミュニケーションなどが多いということがわかった。特に、近年のテレワーク環境によって情シスの悩みのタネが増えているのがわかるランキングとなった印象だ。
実は、インテルによる情シスの不満調査でも今回聞いた内容と被る部分が多い。そうした悩みに対して、vProは実際にどういったアプローチができるのか。
vProが提供する中でも特に重要となる機能がリモート管理機能。vPro対応PCで利用できる「インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジー」(以下、インテル AMT)という技術により、管理下にあるPCの遠隔管理が可能だ。OS上にインストールされた通常のリモート管理ツールと異なり、OSから独立して動作するため、シャットダウンされているPCを遠隔地から起動することも可能。さらに、OSによる管理のより下層、マザーボード上で動作するBIOSの設定をすることもできる。
さらに、「インテル エンドポイント・マネジメント・アシスタント」(以下、インテル EMA)というソフトウェアと組み合わせることで、ローカルネットワーク外でもインターネットにつながっていればインテル AMTの機能を利用できる。
このインテル AMTを使えば、管理下にあるPCのイベントログやネットワーク環境なども確認できるほか、リモートデスクトップ機能で遠隔地からPCを操作することも可能だ。相談者がどんなエラーや不具合に悩んでいるのか確認できるだけでなく、直接PCを操作してVPNの設定をするなど情シス側が遠隔から問題解決に当たることもできる。
また、vPro対応のPCは「インテル ステーブル IT プラットフォーム・プログラム」(インテル SIPP)というプログラムにより、最短でも15か月間または次世代のリリースまでハードウェアの更新を行わないため、追加で導入する場合でも同一モデルを購入できる。
ビジネスにおいて安定したパフォーマンスを発揮するPCを選ぶ上で、スペックを細かくチェックしている暇がない情シスのとって目安になってくれるのも嬉しいポイントだ。
その他、vProに対応したPCはセキュリティー面で強化されていることも特徴だ。OSの下層からPCを保護する「インテル ハードウェア・シールド」を搭載していることで、サイバー攻撃からより効率よくPCを保護できるようになっている。
サイバー攻撃の手段は日々進化しており、PCのBIOSを書き換えることでOS起動以前に攻撃が可能なものも登場している。OS上のソフトウェアのみでは万全なセキュリティーを保つことはできないため、ハードウェアやBIOSレベルからPCを保護するvProの必要性も高まっているといえる。社内のセキュリティー面についても考える必要がある情シスにとって頼もしいサポートを提供してくれるのである。
情シスは会社のヒーロー
だからこそvProという“バディー”が必要
情シスは社内のサポートデスク的な役割を受け持つ都合上、「PCのことなら何でもわかる」と思われることも少なくないのではないだろうか。筆者自身、情シスの人のサポートに助けられたことも多く、漠然と「情シスの人に聞けば大体何とかなる」という印象を抱いていた部分はある。
しかし、当然ながら情シスの人たちも人間なので知らないこともあるし、何も言わなくてもこちらの状況を理解してくれる超能力者というわけでもない。忙しければ咄嗟に動けない場合もあるし、そうした中で強く急かされたりすれば不快に思うこともあるだろう。
だが、情シスの業務が会社を下支えしていることは間違いない。だからこそ、彼らの業務をより効率化したり、懸念点を解消したりすることは会社全体を円滑に回すために必要になるわけだ。
テレワークによってより複雑化してきたように、社会の変化や技術の進歩によって影響を受けやすいのが情シスの業務でもある。それゆえ、その業務をサポートするvProは、これからの時代ますます重要になっていくことだろう。
(提供:インテル株式会社)